決戦への準備
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んだな!」
「わかった。そうさてもらう」
慎二は、俺の言葉を聞いて そう言い残して、去っていこうとしたが
「待て、間桐慎二」
アーチャーが実体化して呼び止めた。いきなり実体化したと思ったらなんだ?
「な、なんだよ!僕はこれでも忙しいんだ。サーヴァント風情が話しかけ………「昨日の子分にしてやるという話をぜひ頼みたい」
「「「!?」」」
その場にいた俺たちはアーチャーの言ったことを一瞬理解できなかった。突然子分にしてくれだって!?
「な、何を言ってるんだお前!?」
「ちょ、あんた何を………」
「わからないのかね?無敵艦隊といえば、チャールズ・ハワードにフランシス・ドレイク、また、マゼランやバスコ・ダ・ガマと言った似たような輩が多い。しかし、どれが間桐慎二のサーヴァントになっていても、私より英霊としての格は上だ。勝てるわけがないだろ。この勝負、間桐慎二の勝ちだ」
「おい!どうしたんだよ。お前らしくないぞ」
胸ぐらをつかんで、アーチャーに詰め寄るがアーチャーの顔には絶望の色しかない。まさか、本気かよ…………。
「………………」
アーチャーは何も言わない。こんなのおかしい過ぎる。一体なんで…………。
「…………とんだサーヴァントね」
遠坂は後ろを向き、吐き捨てるようにつぶやく。アーチャーは顔を俺から背け俯く。
「あっはははは!どうやら、衛宮よりそっちのサーヴァントの方が物分りがいいじゃないか!!いいぜ、お前気に入ったから子分にしてやるよ」
一方、アーチャーの態度を見て上機嫌になる慎二。さっきはあんなに慌ててたくせに……………。
「感謝する、間桐慎二。どうやら、あのような英霊を従えてるだけのことはある」
皮肉の一つも言わずに、アーチャーは慎二を褒め称える。ふざけるな!ついてこれるかとか言ってたくせに、なんで諦めるんだよ。しかし、アーチャーは常に俺の何歩先をいっていた。
「わかってるじゃないか!僕ほどのマスターともなれば、悪魔を従えるくらいわけないよ!よかったな衛宮。理解のあるサーヴァントで」
高らかに笑う慎二。するとアーチャーは俯いたまま肩を震わせ始めた。
慎二の方からは見えないが此方からは意地悪そうな笑みを浮かべているのが見え、浮かべているのがその笑みはまさしくあかいあくまと同じ種類のもの。
「ああ、理解しているよ。貴様が自らサーヴァントの情報を垂れ流す、とてつもないアホだということがな」
「なっ!?お、お前」
慎二も自分が失言したことに気づく。けれど、言ってしまったことを消すことはできない。慎二は確かに言った悪魔と……………。どうやら、これを聞き出すためにあんな芝居をしたらしい。リアル
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