第十五話
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のは全ての力って事だ。出し切るって事は全部出すって事だ……じゃあ、問題。なんでお前はそうやって立っていられる?」
「え?えぇと……」
「時間切れ。答えは……お前の体が本能的にリミッターを掛けて全ての力を出し切るのを抑えてるんだ」
「っ!た、確かにそんな話は聞いた事はあるけど……」
そう、人間も悪魔も同じで体が本能的にリミッターを掛ける。それによって自分の体力を極微量だが体力などを残すのだ。
「じゃあ、そのリミッターを意図的に外して全力を出しきれば……どうなる?」
「そうか……全力を出すって事はその時に出来る限界を常に引き出す事が出来る」
「その通り……たった1分間だけだが周りの奴等を凌駕する戦闘力を発揮する事が出来る……それが俺の編み出した戦闘技術。一刀修羅だ」
ちなみに世界終末の日の時には時々これを使って九死に一生を得ていた。
「ただこれは使いどころが重要だ。これを使えばすごい戦闘力を発揮するが……使用した後は文字通り何も出来なくなる。全てを出し切るんだからな。多分レーティングゲームならこれを使った後は転送される可能性もある」
そう、この技術は使いこなせれば余力を残すことも出来る。しかしまだやってみて初めての奴は本当に使い切ってぶっ倒れるのである。
それでレーティングゲームでは転送される可能性もあるのだ。
まあ使った後は本当に動けなくなるから恰好の的なんだけどね。
「一刀修羅は本当に最後の手段……お前に教えるのはもう一つの技だ」
「技?」
「ああ、これも俺が使う剣技でな……雷切ってんだ」
その後は祐斗に修行を課していって……なんとか雷切は形にはなった。
しかしやはり一刀修羅は難しかったらしい。
まあ、後はレーティングゲームで頑張ってもらうしかないな。
問題は……
「塔城、だよな……」
修行を初めて少しした後……塔城は無理な修行をして倒れたらしい。
「はぁ……まあ、黒歌に任せるしかないよな……」
俺は塔城の寝ている部屋まで向かった……。
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