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ハイスクールD×D〜進化する勇気〜
第十五話
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「自分に流れる血、堕天使の血を受け入れろ」

「………」

アザゼルの言葉に朱乃先輩は少し顔をしかめた。

なるほど、人間と堕天使のハーフって事か。

って事は過去に迫害にでもあったのかね?ヴァーリと同じで。

「フェニックス家とのレーティング・ゲームは見させて貰った。全体にいろいろと言いたいことはあるが、朱乃。あの時、お前は堕天使の力を行使すれば容易に相手の『女王』を倒せたはずだ。たとえそれが涙という回復アイテムがあった場合でもだ」

「…わかっていますわ。そんなこと……」

まあ、堕天使は光力を使うからな。確かに悪魔にとっては光って毒にしかならないんだし。

「さて、次は木場。お前は現段階でどれだけ神器の禁手化を持続させられる?」

「…約5日間。ですが力を全力で使えば1日も満たないと思います」

「なるほどな……まあ、それだけでも十分か……お前の特別コーチをイッセーに一任している。頼むぞ、イッセー」

「ああ、こいつなら俺の()()()を使えるだろうし」

「なるほどな。確かにあの技を使えばこいつの騎士(ナイト)としての最大の特徴である速さを活かせるだろうしな」

まあ、あの技も伝授するんだが……そこに祐斗の頑張りが関係しているな。

「そういう事だ、祐斗。お前には俺が特別にコーチしてやる。しっかりついてこいよ」

「でもイッセー君、僕は」

あ、こいつ自分の剣筋が変わらないか心配してんな。

「心配すんな、俺が教えるのは一つの技と技術だ……お前にはこれから常に全力を出してもらうようにするからな」

「?あ、ああ……」

まあ、意味はわからないだろうな。しかし祐斗、お前なら絶対にたどり着けると信じてるよ。雷切(らいきり)一刀修羅(いっとうしゅら)に。

「さて、次はギャスパーだが…」

「は、はいぃぃぃぃぃ!!?」

アザゼルに目線を送られたギャスパーは視線が怖いのか、近くにあったダンボ―ルに隠れる。

なるほど、あの女装っ子がギャスパーか。

「ギャスパー……お前は現状、論外だ」

「ろ、論外!?」

「そりゃそうだろ?停止世界の邪眼(フォービトュン・バロール・ビュー)は非常に危険な神器だ。しかも宿主のお前が引き籠りに加え対人恐怖症とかあり得ない。お前はその人に対する恐怖心を克服、さらには神器の更なる操作を可能にしてもらうぜ。そのための専用プログラムは組んでやった。それで少しはマシになれ」

「は、はいぃぃぃぃ!!」

対人恐怖症なんだな。まああんな事するんだから恐怖症だろうな。

「最後に小猫だ」

「…はい」

いつもの何倍も気合の入っている声だな……多分この眷属の中では自分が一番弱いとか思ってん
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