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Angel Beats! the after story
彼女の問い
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の規模に膨れました。
そして、私は戦線に興味を持ち、立華 かなで同様、様子を見ました。彼女らの行動には驚きの連続でしたね。強力な力を持つ立華 かなでに諦めず抗うこと、一人のリーダーを中心に一つになること。この世界では大変難しいことを次々とこなしてきました。
時というのは、残酷ですね。
彼女らはこの世界の生活に慣れてしまった。この世界本来の意味を忘れてしまった」

「消える……こと」

「その通りです。そのことを忘れてしまった彼女らに段々興味を失ってきました。そして、彼女らに違う生き方を教える救世主的存在が現れました。あなたです結弦さん。
あなたは、彼女らが失ったものを持ってやってきました。
それからの戦線は少しずつ変わってきました。ついに、あなたはこの世界本来の意味に気づき実行した。消えないことを常識と考えていた人たちの考えを変えた。仲村 ゆりを始め、たくさんの人を変えた。
私はあなたがこの世界に来てからの毎日が楽しかった。そして、あなたは立華 かなでとやり遂げた。
まぁ、最後の最後で失望させられましたけど」

「あの時はさ、あれが最善の考えって思っていたからな」

「続けます。第2の人生のあなたにも興味を持ちました。今までにも仲間の記憶を戻そうと何人もの人が実行してきました。
でも、そのほとんどが仲間を見つけられず諦め、運良く見つけても自分だけ記憶があるという孤独に耐えきれず、放棄した人もいました。
だけどあなたは孤独に抗い、強運に恵まれ次々と仲間を見つけて記憶を戻していきました。そんな、私の予想の斜め上をいく成果を出しているあなたに問います。



何故、あなたは仲間の記憶を戻すのですか?」



「何故って、そりゃあみんな、記憶を戻したいからだろ」

分かっていませんねと言いたい風に首を横に振った。
「それはあなたの自己満足に過ぎません」
「どういうことだよ」

「簡単なことです。あなたが他の仲間の記憶を戻すことによって傷つくのは仲間自身ということです」
俺がみんなの記憶を戻すことは間違っている?そんなはずはない、少なくとも日向たちは……
「日向 秀樹様たちはよかったと思っているでしょう」

「なら、どうしt…」

「プログラムの私が言うのは変かもしれませんが、時間がありませんので率直に申します。あなたの行動は他の仲間の辛い記憶をわざわざ呼び起こしているだけに過ぎません」

イヴに言われて気がついた。自分がやっていることに……
みんなは、辛い記憶から解放され新しい人生を歩み始めた。それを俺は邪魔しているのか……
「ようやく気づいたようですね。では、あらためて1つ増えて2つ問います。

それでも、あなたは続けますか?

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