平和な時を
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これでギルドの違和感は消え去った。
すると――――――
「マカロフさん!」
少女の声。
ギルドのメンバーは皆「マスター」や「じっちゃん」、「じーさん」と呼ぶ為、ギルドの人間ではない。
入り口付近に立つ少女を見て、マカロフは笑みを浮かべた。
「メープルか、どうした?」
「先生に頼まれてお使いです。今はその帰りで、久しぶりに寄りたくなっちゃって」
えへへ、と微笑むメープルは手作り感満載のパッチワークバックを荷物で膨らませている。
先生、というのはマカロフの古い友人ポーリュシカの事で、彼女は治癒魔導士見習いなのだ。
「おー、シロップ!」
「メープルだろ」
「シロップでもいいですよ。近所の友達もシロップって呼びますから」
ナツの言葉にアルカがツッコみ、メープルは笑う。
すると、彼女の目にグレイが映った。
その瞬間、メープルはあわあわと慌て始める。
「え、あの、その・・・」
「ん?」
「グレイ、お前また何かしたのか?」
「あんまりメープルいじめんなよ」
「いじめてねぇよ!」
「恋敵・・・」
「ジュビア、安心なさい。違うから」
明らかにナツと接する時とは違う。
その様子にマカオとワカバがグレイを茶化し、グレイが喚き、ジュビアが睨み、ティアが肩を竦めた。
「ごめんなさいっ!」
「・・・は?」
すると、突然メープルは頭を下げた。
喚いていたグレイの動きがピタリと止まる。
視線を下に下げおどおどとしたまま、メープルは口を開いた。
「その・・・この間はごめんなさい。私、その・・・えっと・・・」
「いや、気にしてねぇけど・・・」
突然の謝罪にグレイも動揺する。
ガシガシと髪を掻きむしりながら答えると、メープルが顔を上げた。
そして――――
「はわあああああああああああああっ!」
絶叫。
それと同時に両腕を顔の前に持ってきてガードし、体を震わせる。
そして、
「グレイ・・・」
「何もしてねぇよ!?」
グレイは白い目で見られてしまう。
ガクガクと震えるメープルは、ゆっくりと口を開いた。
「あ、あの・・・」
「!」
「言いにくい、ですけど・・・」
しばらく躊躇うように目線を逸らしていたメープルだが、意を決したように小さく頷く。
そして、叫んだ。
「その“十字架”、外してもらえませんかっ!?」
静寂。
あわわわ、言っちゃった・・・と慌てるメープルだが。
「十字架?」
こっちは解っちゃいなかった。
首を傾げ頭に?を浮かべるグレイにヴィーテルシアが近づく。
「ヴィーテルシア?」
「それだろう。首から下がってる銀色の」
「ん?あ、これか」
ヴィーテルシアに言わ
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