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魔法少女リリカルなのはStrikerS-King Seong clone of another-
決戦 後
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った。

「お前は……」

 そういうシグナムの前にはアギトが立ちはだかっており、彼女の後ろには魔力で作られた壁が作られている。

「こっから先は通行止めだ……!」

「……お前は確か、アギトと言ったか。安心しろ、もとよりあの方を殺すつもりで戦っているわけではない。ただ、この事件の根幹に関係している可能性もあるからな。話をしたいだけなんだ」

 シグナムの言葉に嘘偽りはなく、それは彼女の瞳からも見て取れた。アギトはそれを感じ取ると、ゆっくりと頷いた。

「……わかった、けどもう少し待ってくれ。旦那の昔の友達との話が終わるまで」

 アギトはそう言うと、壁を崩してシグナムを通れるようにする。シグナムはそれに頷くとこの先にあるレジアス中将の私室へと向かう。アギトもそれに続き二人は先を急ぐ。

 レジアス中将の部屋に辿り着いたシグナムは、思わず息を呑んだ。

 そこには、血の海に沈むレジアスの姿があったのだ。ゼストは彼の傍らに佇み、下唇をかんでいた。

「ゼスト殿、これは……」

「私が来たときには既に殺されていたよ。おそらく、スカリエッティ達の仕業だろう」

 レジアスの胸には、三つの刃物で刺されたような傷跡があり、その形状からしてゼストがやったことではないと物語っていた。

「……まったく、馬鹿なやつだよお前は」

 倒れている彼の肩に触れながら小さく溜息をつくゼストは、本当に残念そうであった。すると、ゼストは苦しそうに胸を押さえ、次の瞬間には少量であるが吐血をした。

「ゼスト殿!」

「フフ……やはりもう長くはないか。……シグナムよ、最後に頼みがある」

「なんでしょうか?」

「アギトの……ロードとなってはくれまいか?」

 その瞬間、アギトの表情が強張った。

「何言ってんだよ旦那!! アタシのロードはアンタしか!」

「強がるなアギト。残念ながら私とお前では魔力の質が違う。それに、初めてシグナムと対峙した時、お前は内心でシグナムが自分に適していると感じていただろう? お前ももう私に縛られることはない。好きなように生きろ」

「……!」

 アギトは口を噤んでしまった。

 しかし、ゼストの体はもう限界が近いようで、彼はまたしても血を吐いた。

「……すまんが一人にしてくれ。そして、決して戻ってくるな」

「……はい」

 シグナムは静かに返事をすると踵を返し、部屋から立ち去ろうとする。それに従うようにアギトも目尻に涙を溜め彼女に続く。

 そして、シグナムとアギトは廊下で真正面から向き合う。

「……私はこれからゆりかご周辺で戦う仲間達の援護に向かう。お前はこれからどうするアギト」

「アタシは……」

 アギトは言葉に詰まる。
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