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異なる物語への介入〜クロスクエスト〜
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AOのモンスターの中でも最大であった、アインクラッド第六十二層の海に出現するクジラ型モンスターと同じくらいのサイズだ。

「くふふふふっ!!ドーパントの次はオルフェノク!!しかもエラスモテリウムオルフェノクときた!!くぅ―――ッ!000(オーガ)555(ファイズ)の気分が味わえて最高だね!!」

 真紅の巨剣と黄金の巨剣を振るい、小型のビットを散開させるシャノンは、まさに鬼神。黄金のエフェクトライトを纏うソードスキルで、石像の巨大怪物を攻撃していく。だが、さすがにシャノン一人が戦うには、敵――――シャノンが言う通りなのであれば、エラスモテリウムオルフェノク…エラスモテリウムは絶滅したサイの仲間だが、オルフェノクとはどういう意味だろうか…という奇妙な名のそれは、あまりにも巨大すぎた。

「シャノン!手伝うぞ!!」

 アツヤもソードビットを展開する。アツヤの持つ黒い大剣、《悪我》によく似た漆黒のソードビットが出現し、エラスモテリウムオルフェノクに迫る。大剣が石像の怪物の動きを阻害し、攻撃を許さない。

「ハハッ!!」

 シャノンの巨剣の周りに、ビットたちが連結する。まるで鋸の様な姿になった巨剣を構え、シャノンは技名発声。

「――――《アメンラー・インティカ》」

 眩いばかりの黄金のエフェクトライトが発生し、大音響と共にエラスモテリウムオルフェノクを貫く。鮮血は飛び散らなかったが、石像の怪物は苦悶の叫びをあげる。

 それに呼応するように――――突如、ボス部屋の外から、何者かが侵入してきた。

 多い。二十人近くのそれは、黒と銅色のボディースーツに身を包んだ、奇妙なつるりとまるい頭の人型だった。

 シャノンの顔が驚愕と狂喜に彩られる。

「ライオトルーパー!!」

 どうやらシャノンはこの奇妙な人型たちを知っていたらしい。エラスモテリウムオルフェノクの攻撃を器用にさばきながら、解説を始める。

「スマートブレイン社が開発した、いわばライダーズベルトの量産機、《スマートベルト》で変身する、俗にいう《量産型ライダー》だ。ほかにはウィザードの《メイジ》なんかがあげられるよね。……オルフェノクでないと使用できなかったライダーズベルトと違って、装着者を選ばない事、ファイズ、カイザを超える汎用性でライダーたちを苦しめた……ちなみに一体一体はそんなに強くないよそんなに、だけどね」

 にやり、と笑うシャノン。うん。全く分からん。話の内容について行けない。とりあえず、倒さなくてはいけないことは分かった。双大剣ソードスキル《デストラクション・デストラスト》を起動する。九連撃の攻撃が、それぞれ片手ずつの剣から放たれる。合計で十八連撃だ。ライオトルーパーは大抵一体が二撃でポリゴン片に変わるほど弱い。攻撃が終わる
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