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ソードアート・オンライン〜黒の剣士と紅き死神〜
アイングラッド編
SAO編
《圏内事件》2
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「圏内PKだぁ?」

事情を聞くとエギルは酢っとん狂な声を上げ、続いて険しい顔をする。

「方法は?」
「今のところ不明だ」

そう言うと、再び黙り込んでしまう。

「……そこで、これが件のショートスピアだ」

キリトが例の凶器を取り出し、エギルに渡す。

エギルはそれをフンと一瞥すると武器のポップメニューを呼び出し、《鑑定》を選択する。

「プレイヤーメイドだ」
「……っ!!製作者は!?」
「……グリムロックというらしい」
「……聞いたこと無いわね」
「俺もだ……エギルは?」
「知らないな。少なくとも一級の刀匠じゃない」
「ふむ……」

どうしたものかと4人で悩んでいると店に知った顔が入って来た。

「よお、リオ」
「レイ?珍しいなこんな時間に」
「ん。まあ今日は急遽休みにしたんだ」
「ふうん」

奥の3人に気づくと律儀に1人ずつ挨拶し、エギルと取引を始めた。










「何だって!?」

必然、彼も事件を知ることになり、驚きの声を上げる。

「……システム的に可能かどうかはこの際一度置いといて、何が目的だったのかを突き止めれば犯人に繋がるんじゃないか?」
「なるほど……」

やはり、複数の意見とは訊いておいて損はない。

取り敢えず、リオはこの事をオラトリオオーケストラに伝えに行き(少し前にリオはメンバーになった)、キリト、アスナ、エギルは黒鉄宮にグリムロックの生死を確認しに行った。
俺は少し気になることがあったので現場の教会に再び来ていた。

教会は二階建て構造、どの層にもあるスタンダードな造りだ。事件発生直後、キリトが外を警戒し、アスナが内部に突入、俺は周りのプレイヤーに協力してもらって協会を包囲した。

しかし、教会内部に犯人は居らず、出てもこなかった。

一応の推理としてはまず、

@完全決着モードの決闘で、ショートスピアを突き刺し、ロープで吊るす。
Aフィールドにおいてショートスピアを突き刺し、回廊結晶で現場に運び、ロープで吊るす。

だが、@はヨルコさんとご飯を食べに来たに過ぎないカインズ氏が受けるとは考えにくい。同じ理由でAも当てはまらない。

そもそも、フィールドにおいて受けた《貫通継続ダメージ》は圏内においてどうなるのか……。



「試すのは……明日にするか……」



ちょうどその時アスナからグリムロックが生存していることを知らされた。
次いで、カイトから主な情報屋に事件のことをリークしたことの知らせが届いた。

それぞれに返事を返し、キリトとアスナと明日以降の調査を続行することを決めた。

(……意外にも食いつ
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