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機動戦士ガンダムSEED DESTINY〜SAVIOUR〜
第一話 記憶を失う騎士
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。それは物か。
それとも生きていた、何かか。
大きく深呼吸。
別に今更死体に何の恐怖も湧かないけれど。
それでも決意をして、その蓋を開けた。
そこには…。
ナオト「う…そ…?」
デュランダル「?…っ!!」
目を見開いたナオトにデュランダル議長もポッドの中を覗くと、いつも不敵な表情を浮かべ、全く動じない議長ですら驚愕した。
ナオト「ア…スラ、ン……?」
ポッドの中にいたのは、ぼろぼろで、血塗れのかつての同僚、アスラン・ザラだった。
これはどうやら自分の手に負えるものではないと、開けてから気付いても遅すぎた。
ひゅっ、と息の鳴る音。
それは自分の喉からだった。
それはきっと恐怖。
恐る恐る触れて、そうして安堵。
脈も呼吸も不安定だったが、どうやらまだ生きているようだった。
なら尚更放っておくわけにもいかない。
もう知人を失いたくはないから。
〜病院〜
デュランダル議長は直ぐさま、アスランを病院に運ばせ、彼が信頼する医師を呼んだ。
ナオト「議長、どうですか?」
デュランダル「間違いないね。彼はアスラン・ザラだ。まぁ、間違えようもないがね」
ナオト「そう、ですか…」
?「ナオト…」
ナオト「レイ…」
議長に呼ばれたレイと呼ばれた金髪の少年が、悲しそうな顔をするナオトの名を呟く。
ナオトとレイは幼い頃からの幼なじみだ。
ここには信頼された者と医師しか入れない。
その真っ白で静かな病室に、ナオト達はいた。
酷く衰弱しきっていた彼は、今も目を覚まさず。
相変わらず死体のように眠っている。
多くのチューブに繋がれて。
藍色の髪の下、きっと翡翠の瞳を、ナオトは間違えるはずはなかった。
ナオト「でも、どうしてこんな傷を負ってるんでしょうか…」
デュランダル「……ああ、彼はとても優秀だからね」
レイ「そうです。彼が戦闘でこんなに傷が付くはずがない。」
ナオト「こんな…まるで暴行や私刑にあったような」
彼の傷の殆どが、殴り痣や切り傷だった。
明らかに、対人との戦闘の後だった。
なら、尚更おかしい。
彼が肉弾戦において、引けを取るはずがないのだ。
伊達にアカデミーで白兵戦最強だったわけではないのだ。
それなのに、この衰弱するほどの暴力。
これはまるで、彼が反抗するのを諦めたような。
答えは一つ。
デュランダル「彼は…オーブを追い出されてしまったのだね……」
コーディネイターでプラントの化身とも呼べる彼はきっと地球には居られなかったのだろう。
ナオト「え!?」
デュランダル「この暴
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