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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
外伝
外伝1:フェイト編
第15話:終焉
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ら小さく息を吐いた。

「舐めないで。 あの子に自分の身を守らせているようなあなたに
 私が負けるわけがない」

吐き捨てるような口調でそう言うと、フェイトはバインドでエメロードを拘束した。
そして、少女の方に目を向ける。
傍らに立つゲオルグがフェイトに向かって親指を立てた。

「お疲れ、フェイト」

ゲオルグからそう声を掛けられて、フェイトはニコッと笑う。

「ゲオルグもね」





ルッツをはじめとするB分隊の面々やヒルベルトたちA分隊と合流し、
フェイトとゲオルグはシャングリラに戻った。
だが、2人を出迎えたのは苦虫をかみつぶしたような顔のミュンツァーであった。

ミュンツァーがなぜ不機嫌そうなのか判らないゲオルグが
その理由を尋ねると、ミュンツァーは更に不機嫌さの度合いを増した。
そんなミュンツァーの背後から2人の男が現れる。
彼らは古代遺物管理部の人間であると名のり、エメロードと少女は
自分たちが本局へと連れ帰ると宣言したのである。

当然、命がけで事にあたった魔導師隊の面々は食ってかかった。
だが、ミュンツァーは"決まったこと"の言葉を繰り返すのみだった。
ゲオルグはその言葉に腹を立てていた。
しかし、眉間に深いしわをよせ悔しさに身を震わせるミュンツァーの姿を見て
黙らざるを得ないことを悟った。

こうして、エメロードと少女をめぐるゲオルグとフェイトの戦いは
なんともいえない苦々しさとともに終わった。

その直後、自室に戻るべく艦内の通路を歩いていたゲオルグは、
ぶつけどころのない怒りを貯め込み、肩を怒らせていた。
そして、自室のドアに手を掛けた時、背後を歩いていたフェイトに呼び止められた。

「ねえ、ゲオルグ」

「何さ?」

荒っぽい口調で答えたゲオルグに対し、フェイトは優しい口調で繋いだ。

「こんなときにこんなことを言っていいか判らないんだけどね。
 ゲオルグが私のことを大切な友達だって言ってくれたこと、うれしいよ。
 ありがとね、ゲオルグ」

わずかに頬を染めて言うフェイトの顔を見て、ゲオルグは毒気を抜かれ
フェイトにつられるようにニコッと笑った。

「だって、フェイトは僕にとって本当に大事な友達だもん。
 あたりまえだよ」

そう言ったゲオルグの頬も赤く染まっていた。





それから半年にわたって、フェイトとゲオルグは共同で任務にあたっていった。
そして、ゲオルグが3尉としてシャングリラに配属されてから2年が経った時、
ゲオルグとフェイトは揃って本局への異動が決まった。

シャングリラを離れる前日には艦内の食堂でお別れ会が行われ、
ゲオルグはB分隊の分隊員たちにもみくちゃにされた。
ひとしき
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