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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
外伝
外伝1:フェイト編
第15話:終焉
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口調でゲオルグを叱咤すると、
ゲオルグは謝罪の言葉を口にする。

だが、その口調が妙に弱々しいことに気がついたフェイトは。
ゲオルグの表情をそっと窺う。

(あれ? なんか上の空みたい・・・・・どうしたんだろ?)

「何か気になることでもあるの?」

フェイトにそう問われ、ゲオルグはフッと我に帰る。

「・・・・・うん、ちょっと」

「どうしたの?」

「あの子の目・・・・・何の感情も読み取れなかった。
 というか、まるで死人の目を見てるみたいで・・・・・」

「死人の目?」

小声で交わされた2人のやりとりではあったが、さして広くもない
部屋の中でのことでもあり、エメロードの耳に届いていた。

「ほう、うまいことを言うな。君は」

感心したような口調でエメロードはゲオルグに向かって話す。

「どういう意味だ?」

ゲオルグが訊き返すとエメロードは楽しげな笑みを浮かべて
自慢げに語り始める。

「彼女の額に石があるのは気が付いていると思うけどね、
 あれは魔力素を高圧縮して作った人工のロストロギアとでもいえるものなんだよ。
 まあ、それ自体は君らも例の研究所で戦った私の作品に組み込んだものと
 同じなんだが、この子に与えたのは特別製でね。
 あの中に制御プログラムを仕込んで彼女の行動を制御しているんだよ。
 私の命令通りに動くようにね」

「なんだと!?」

「なんてことを・・・」

エメロードの口からの弾むような口調で紡がれた言葉を受けて、
ゲオルグもフェイトも顔色をなくして、少女の方に目を向ける。

「どうしよう、ゲオルグ・・・」

「どうしようもこうしようもないよ。
 僕らが管理局に所属してる以上、あの子を殺すわけにはいかないんだから
 まずは魔力ダメージで気絶させて身柄を確保するのが最優先だよ。
 どうやってあの子を助けるかは後で考えればいいって」

ゲオルグよりも強い衝撃を受けていたフェイトが弱気なセリフを言うと、
早々と立ち直ったゲオルグは冷静に正論を吐く。
そのゲオルグの言葉でフェイトも冷静さを取り戻し、凛々しい表情へと戻る。

[じゃあ、私が先に飛びこむね。 援護よろしく]

ゲオルグの方を横目で見ながら念話でそう言うと、
フェイトは床を蹴って少女の方に向かって飛ぶ。

(ちょっ・・・!?)

あまりに早い流れに取り残されかけたゲオルグは、
慌てて少女に向かって魔力弾を放つ。

実のところ、ゲオルグは射撃が上手いと評せる魔導師ではない。
ゲオルグ・シュミットという魔導師の本領は、刀剣型のアームドデバイスを
使用していることからも明らかなように接近戦である。

士官学校在籍中、戦術の幅を広げようというゲ
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