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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
外伝
外伝1:フェイト編
第15話:終焉
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しい怒りに燃えた表情で
エメロードを睨みつけた。

「ふざけるなっ!
 お前ごときのバカな行動なんかでフェイトを否定させるもんか!
 フェイトは僕の大事な友達なんだ。
 いっしょに戦ってきたことも、いっしょに訓練したことも
 いっしょにご飯を食べたことも、いろいろ話したことも、
 お前なんかに否定させやしない!」

次いでゲオルグは隣に立つフェイトに向かって話しかける。

「フェイト。
 こんな奴に何か言われたからって揺れないでよ。
 隊長だってヒルベルトさんだって、シャングリラのみんながフェイトのことを
 頼りになる仲間だって思ってる。
 僕だってフェイトはとても大事な友達だと思ってる。
 みんなフェイトのことを大切に思ってるんだよ。
 こんな奴が何を言ったってフェイトの存在を消させたりなんかしないよ」

「ゲオルグ・・・」

ゲオルグの言葉を聞いたフェイトの目に光が戻り、
表情には力強さが再び宿ってくる。
そしてフェイトはゆっくりと屈んでとり落としたバルディッシュを
手にとって立ち上がった。

「そうだよね。 私は私なんだよね。
 ごめんね、ゲオルグ。 あと、ありがと」

「ううん。 大丈夫、フェイト?」

「うん、もう大丈夫。もう惑わされたりしないよ」

ゲオルグとフェイトはお互いの目を見合わせてニコッと笑いあった。
そんな2人の様子を見ていたエメロードは苦み走った表情を浮かべる。

「こんな安っぽいメロドラマを目の前で見せられるとはね。
 まったくもって不愉快だよ」
 
エメロードは苛立たしげな口調でそう言うと、自分の前でゲオルグと
フェイトの方に向かって立つ少女に目を向けた。

「興ざめだ。 もう少し楽しもうと思ったがもういい。
 さあ、この2人をやっつけてくれ」

エメロードが少女に向かってそう言うと、少女が緩慢な動きでデバイスを構える。
そして次の瞬間、少女は床を蹴ってゲオルグに襲いかかった。
少女のデバイスはオーソドックスな杖型で、その先から出た魔力の刃を
ゲオルグに向かって振りおろす。
ゲオルグがその一撃をレーベンで受け止めると、眼前に迫った少女の目を見た。
少女の赤い目からは何の感情も読み取れず、底の知れない闇を見たように感じた
ゲオルグは思わず息をのむ。

(この子・・・なんなんだ?)

動揺によって生まれた隙をつくように、少女はゲオルグとの鍔迫り合いを押し切る。
体勢を崩したゲオルグに少女は刃を振りおろそうとするが、
フェイトがゲオルグの前に割り込んで少女の攻撃を受け止めると、
少女は一旦距離を取るべく部屋の反対側に飛び下がった。

「ゲオルグ、気を抜かないで!」

「・・・・・ゴメン」

フェイトが厳しい
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