第五十話 思春期C
[3/13]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
なんとかってレベル。ちなみにこれ、ミッドではかなりすごい方。10歳ぐらいでBランクが取れそうなのは、かなり珍しいのだ。Aランクなんてまさに天才レベル。
魔導師ランクっていうのは、「規定の課題行動を達成する能力」を証明するものである。単純な魔力量や戦闘における強さとは直接の関わりはない。だけどランク昇格をするには試験が必要であり、やはり実力は必須なのだ。
俺のこのBランクという評価は、おじいちゃんからなのでほぼ間違いないだろう。ただ試験は受けたことがないので、おそらくとしか言えない。実際に試験を受けても、受からない可能性はある。試験に合格するには、それだけの訓練が必要なのだ。魔導師ランク用の訓練なんてしていないしな、俺。
それでも、破格の魔力量とレアスキルのおかげで、Bランクならなんとか取れる。残りの+は今まで俺がやってきた努力らしい。ちなみにだが、総合評価だったら将来的にはAに食い込むことができるかもしれない、とも教えてもらった。総合の評価は戦闘スキルだけではなく、探索魔法や補助魔法などのスキルも含めてくれるからだ。
まぁどちらにしても、今の俺にとってAランクっていうのはかなりの壁なのだ。魔導師として訓練してきたからこそ、その壁の高さに気づいてしまう。物語からではわからない、百聞は一見にしかずってやつだな。
「可能性があるとしたらリトスじゃね? 俺と違って、ちゃんと陸戦Bランク持ちだし」
「……でも、AランクとほぼAランクの2人は厳しい」
「俺らレベルじゃ、クイントたち相手にはあんまり戦力にならないしな…」
クラ校勢の中にAランクはいないが、Bランクなら俺とリトスがいる。あとはCランクが何人かおり、D、Eランクと軒並みに続く。向こうはAランク1人、Bランク1人で、残りはクラ校とそんなに変わらない。総合的に見ても、実力的に見ても、向こうの方が優勢だろう。
ティオたちは戦闘に関しては、だいたいCランクぐらいの実力はあると思う。だけど、俺を含めこちらは戦闘が得意なやつは少ない。メェーちゃんなんか、総合評価だったら確実にAはいっただろう。アレックスも補助系統の総合評価なら、Bランクにいてもおかしくない。だが、今回のような流れではあまり得意分野を発揮することはできないだろう。
それに比べ、クイントとメガーヌは純戦闘に特化した魔導師だ。メガーヌは補助型だと聞いているが、戦闘を軸にした接近もできるタイプなので相当強い。おそらくリトスと同等かそれより上かもしれない。リトスはどちらかと言えば後衛型で、召喚術で攻めていくタイプなのだ。近接戦になったら分が悪い。
結論。うん、まじでどないせぇと。魔導師ランクが全てじゃないのはわかるが、絶望感が半端ない。
「みんな、暗くなっても仕方がないよ。クー
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ