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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
神明裁判 B
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突っ込む。
「さすがはアーリ様。どさくさに紛れて灯花さんを引き込もうとするその技量、感服いたします。」
「
ラスティ
(
・・・・
)
ちゃん、多分あれは違うと思うよ?それに、勧誘にも成功してないし。」
「おっしゃー!ガンガン料理してやるぜー!!」
「
計都
(
・・
)
くんも勝手に戦いに行っちゃうし・・・」
「大変そうだねぇ、
リヴィア
(
・・・・
)
ちゃんも。」
「あははっ。それでも楽しいよ?」
と、ここまでこれば分かる人には分かるだろうが、かなりの援軍を、ヤシロは召喚して見せた。
四体の魔竜に、一振りの
聖剣
(
魔剣
)
。
世界を恐怖に陥れ、破滅へと導く魔竜、という破滅の物語に、世界を三度焼き尽くすという破滅の物語。
かなりレベルの高い破滅の物語が、一気に戦場に現れた。
「さて、それじゃあ・・・よろしく、でいいのかな?」
「うん、問題ない。」
そう言いながらアーリは両手を広げ、左目に刻印が現れると・・・
「おいで。私の魔竜―――『究極の悪竜・ザッハーク』」
その瞬間に、銀色の巨大な龍と、それに巻きつく大小さまざまな龍。
龍によって作られる一つの城が、アーリの背後に現れた。
「とりあえず、最初から全力でいく。」
アーリがその宣言をすると同時に、魔竜の城を更生する魔竜の全てが『
魔竜祝福
(
ドラゴンブレス
)
』を放ち、殲滅していく。
もう、ただひたすらに圧倒的だ。
「それでは、私も・・・我が魔竜よ吼えろ―――『金色の牙竜ラドン』!!『
覇竜裂牙
(
ヘルペリデス・トライアード
)
』!!」
「じゃあわたしも。おいで!わたしの『蒼銀の滅竜・リヴァイアサン』!『
禍竜潮流
(
フィフス・デイズ
)
』!!」
「おっしゃ!来い『真紅の炎神・燭竜』!『北天光炎《アウローラ・アングイス》』!!」
さらに、残りの三人も一斉に『
魔竜祝福
(
ドラゴンブレス
)
』を放ち、分身体という名のザコどもを殲滅していく。
いや、本来はザコなどではないのだが、今の状況ではザコといって問題ないだろう。
「おー、やっぱり皆を呼んで正解だったよ!」
「あの・・・私、いる必要ある?」
「もっちろん!」
ヤシロは、満面の笑みで答えた。
「どうせやるなら徹底的に、それがお兄さんのスタイルだもん!じゃあ、そう言うわけで」
「あっ・・・」
ヤシロはそう言いながら灯花の胸の少し上部分に手を当て、真名を唱える。
「来て、『咎人の王の魔剣』、レーヴァ・テイン!」
その瞬間に灯花の体は漆黒の炎に包まれる。
そして、触れているヤシロの腕も燃え上がるが、そこに熱さは存在しない。
「んっ・・・ぁ、あああっ!」
切なげな灯花の声とともにその体は輝き、やがて人の輪郭を失って―――。
ボワッ!と一際強い炎が立ち上がると。
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