暁 〜小説投稿サイト〜
真似と開閉と世界旅行
封印〜
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「ぬああああ!?」

ラルゴの鎧が砕け散る。だが・・・

「へっ・・・ざまあ・・・みろ」

知也が反動で倒れる。

「知也!・・・ティア!」

「ええ!」

「ふ・・・ははは!やるな!」

「こいつ、まだ・・・!」

「・・・」

ナタリアが音素を集める。

「・・・行きますわ!」

ナタリアが空高く矢を放つ。

「降り注げ聖光!アストラルレイン!!」

空から降り注ぐナタリアの秘奥義がラルゴを飲み込む。

「な・・・に・・・?」

ラルゴが膝を着くが・・・最後の力を振り絞り、ルークに斬りかかる。

「一緒に逝って貰おう!」

「・・・くぅっ!」

誰も間に合わない・・・!そう思った時だった。

ズシャ

「ぐおっ・・・」

ラルゴを・・・一本の矢が貫いていた。

「・・・・・・いい腕だ・・・メリル・・・大きくなったな・・・」

「ラルゴ・・・俺達は同じように預言から離れようとしてるんじゃないのか?どうしてこんな風に争わなきゃならないんだ?」

「同じじゃないんだよ・・・いいか・・・坊主。これはお互いの信念をかけた戦いなのだ・・・」

「信念をかけた戦い・・・」


「我々は・・・この世界は滅び・・・生まれ変わるべきだと・・・考えた。お前達は・・・もう一度やり直すべきだと・・・考えた・・・結果は同じでも・・・違うのだ・・・」

ルークはラルゴに手を伸ばすが・・・

「敵に・・・情けはかけるな・・・そんな生半可な思いでは・・・あいつは・・・倒せぬ・・・ぞ・・・さらば・・・メリル・・・」

ラルゴの体がゆっくりと傾き・・・倒れる。

「・・・お父様・・・っ」

ラルゴの遺体が音素乖離で消え、ナタリアはその場に膝を着いてしまう。

「ナタリア・・・」

「・・・酷なようですが、私達はラルゴを倒す為にここに来たわけではありません。アブソーブゲートを閉じるために来たのです」

「けど、ジェイド・・・」

「ナタリアはここで待ってた方がいい。・・・無理はしない方がいい」

俺は言うが・・・

「いえ・・・いえ・・・一緒に参りますわ・・・」

「そうか・・・立てるかい?」

ガイが言うとナタリアは立ち上がる。

「ナタリアさん、無理はしないほうが・・・」

「いえ。行きます」



「・・・しっかし、死ぬかと思ったぜ」

知也がゆっくりと立ち上がる。

「知也!平気か?」

「・・・真似して無茶をしてみたけど・・・やっぱ無茶は性に合わないな」

「だろうな。・・・撫子、腕は?」

「大丈夫ですよ、擦り傷です」


「よかった・・・」




その後はルーク
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