封印〜
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「師匠・・・」
「私を倒すとは・・・レプリカとはいえ、見事であった」
「兄さん・・・!ローレライは・・・」
「レイ ヴァ ネゥ クロア トゥエ レィ レィ」
「それは・・・ユリアの譜歌・・・」
「・・・消えると思った時、この譜歌を口にした。それが契約の言葉だった。ユリアの譜歌に応え、ローレライが反応した」
「なるほどな。ローレライの力で乖離しかかってた音素を呼び戻して再構築したってことか」
黒羽が刀を握りながらヴァンを睨む。
「そうだ。だが・・・存外扱いが難しい。暴れるローレライを眠らせて、ようやくプラネットストームから抜け出すことができた」
「閣下。そろそろモースが騒ぎ出す頃では?」
「待て!くたばりぞこないが!俺がここで引導を渡してやる!」
ガキィン!
アッシュの一撃をラルゴが防ぐ。
「ようやく総長が戻られた。これでローレライを・・・星の記憶を消滅させることができる。お前に邪魔をさせぬ!」
「くそっ!図体ばかりでかくて邪魔だったらねぇ!」
「この・・・!」
俺は走り出そうとするが・・・
「ライトニング!」
「っ!?」
飛来してきた雷を避ける。
「・・・く、外した・・・!」
詠が悔しそうに睨んでくる。
「アッシュ、私と共に来い。お前の超振動があれば、定められた滅亡という未来の記憶を消せる。人は解き放たれる」
「・・・断る!」
「ではルーク、お前はどうだ?私はお前を過小評価していたようだ。お前にも見るべき点がある」
「・・・俺は・・・お断りします」
「フ・・・そうでなくてはな。では君はどうかな?」
ヴァンが俺を見る。
「・・・答えは変わらねぇよ」
「そうか」
ヴァンは短くそう言うと転送譜陣に乗って転送される。ルークはラルゴに斬りかかる。
「アッシュ!師匠を!」
リグレットや詠も転送され、アッシュがそれを追う。
「・・・ラルゴ。武器を収めませんか」
ナタリアが弓矢を構える。
「・・・この世界は腐っている」
「そんなことはありません」
「寝ても覚めても預言預言・・・そのためにどれだけの命が見殺しにされてきたか!」
「あなた達がやろうとしていることも、結局は同じですわ!」
「そうだ。ヴァンの・・・俺達の計画はネジが飛んでいるからな。だが、それほどの劇薬でもなければ世界はユリアの預言通り滅亡する。被験者が残っている限り、星の記憶の残滓も残るのだからな」
「今を生きる人達を全て見殺しにするのはおかしい」
「レプリカ共を喰らうように殺した男の台詞とは思えんな」
「・・・そうだ。俺はレプリカの命を喰らって、被験者の世界を
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