TURN139 銀河の真実その二
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「これが何か」
「だから何よ、これ」
キャロルはその何かを化物を見る目で観つつレーティアに問い返した、質問に質問で返すがそれでも言うのだった。
「こんな宇宙怪獣知らないわよ」
「四国総督に聞いてたらどうかしら」
「そうよね、あの人なら知ってるかもね」
リンファとランファもそれを観つつ話す。
「これが何か」
「どういった宇宙怪獣なのか」
「いや、これは宇宙怪獣ではない」
ここで柴神が再び語った。
「そんな生易しいものではない」
「だからすぐに処分しないといけないんだね」
ロシアもその化物を引きながら見ている。
「何かわからないけれど」
「そうだ、すぐにだ」
「こいつ近寄ったらまずいな」
その化物を見て言う田中だった、彼も同行しているのだ。
「銃でやるか」
「そうしてくれ」
柴神は田中のその言葉に頷いてよしと答えた。
「どうやら精神は崩壊している様だがな」
「本当に気持ちの悪い奴だな」
田中もそのイモムシを見て顔を顰めさせている。
「赤ん坊の頭が余計にな」
「正直見ているだけで吐きそうよ」
一行の中でとりわけ幼いカテーリンは特に嫌悪感を見せている。
「何よ、本当に」
「とにかくやっちまうからな」
田中は銃を出した、それも自動小銃をだ。
連射にセットして照準を定める、だがここで。
それの目がカッと光った、それでだった。
何か奇怪な言葉を出してきた、その言葉の中に。
「ノープドッグ・・・・・・」
その禍々しいめで柴神を見ての言葉だった。
「この世界にもいるか」
「ノープドッグ!?柴神様のことですか?」
シャルロットはその柴神を見て言った。
「それでなのですか?」
「しかしこの言葉は」
「一体」
それはまだ呟く、それを聞いているうちに。
皆自然にだ、柴神に殺意を感じだしていた。そうして。
柴神を囲もうとする、だがそれより前に。
柴神は自ら銃を抜いてそれの額を射抜いた、そのうえで言うのだった。
「黙れ!この世界の子供達まで害するか!」
「・・・・・・・・・」
「死ね!消えるのだ!」
言いながら何発も放つ、それでそれを完全に殺した。
柴神は肩で息をしていた、皆それが死ぬと我に返った。
そしてだ、こう言うのだった。
「どうして柴神様を憎いと思うのか」
「これは一体」
「何故また」
「そんなことを思うのか」
「こうなっては仕方がない」
柴神は強張った顔で一同に言う。
「真実を話す、そしてだ」
「そして?」
「そしてといいますと」
「すぐにチェリノブにいる戦力に厳戒態勢を取らせてくれ」
カテーリンとロシアにだ、柴神は言うのだった。
「いいな、すぐにだ」
「!?チェリノブなの」
「あの星域になんだ」
「そう
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