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ハイスクールD×D〜進化する勇気〜
第十四話
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。心配かけてごめんな、アーシア」

アーシアは俺を心配してか聖母の微笑(トワイライト・ヒーリング)で叩かれた箇所を治癒してくれる。

「………………イッセー君、あの時なんであんな事したの?あ、ちなみにこれは単純な興味だからね」

ヴァーリがそう聞いてきたので俺は答える。

「……ソーナ会長……悲しそうな顔をしてたからな……」

「え……?」

ソーナSIDE

私は匙に言われてイッセー君の部屋の前までやってきた。

先ほどリアスが出て行ったけど……何かあったのでしょうね。

そしてドアをノックしようとした時

『イッセー君、あの時なんであんな事したの?あ、ちなみにこれは単純な興味だからね』

『……ソーナ会長……悲しそうな顔をしてたからな……』

『え……?』

ヴァーリの言う通り私もえっ?だった。

私が……泣いていた?

『多分匙にもわかったと思うぜ?だから多分俺がなにもしなかったら匙が何か言ってた』

匙……後で事情を聞く必要がありますね。

と、それよりも今はイッセー君ですね。

『まだ少ししか接してないけど……でも、確かにあの時……ソーナ会長は泣いてた……自分の実力がまだまだ上層部の人たちに認めてもらってないって……心の中でひっそりと泣いてた……』

「っ!?」

そして……その時私は初めてわかった。あの時私は確かに虚しいと思っていた。

それは……泣いていたんだと初めてわかった……。

私の事は私が一番わかっていたと思っていたけど……そうじゃありませんでしたね。

イッセー君は……本当に……。



イッセー君と会ったのは本当に偶然でした。

あの日、匙に少し人手が欲しいから誰か助っ人を連れてきてくれないか?と頼み連れてこられたのがイッセー君だった。

それからもイッセー君は時々手伝いに来てくれた。

そしてリアスとライザーのゲームの時……初めて彼が悪魔の事を知っている事を知った。

私は翌日、生徒会は全員悪魔で、貴方を騙してしまった、ごめんなさいと謝った。

でもイッセー君は

『そんなの前から知ってましたよ。セラフォルーさんから嫌という程聞いてますし」

その一言で私は救われたのかもしれません。

彼は私たちが悪魔という事をわかっていて接してくれた。

思えばこの時からかもしれません。イッセー君への思いが少し変わったのは。後輩から気になる男子になったのは……。



私は自分の部屋に戻ってきた。

「あれ、会長?イッセーには会ってないんですか?」

「いえ、もう充分でした」

「そうですか。ならよかったです」

匙はそう言ってくれました。

そう、充分です。やはり……私はイッセー
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