第十四話
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しかしサーゼクスさんはそれは認めないと言った。
まあ、これ以上純粋な悪魔を減らすわけにはいかないしな。
そしてその後それぞれの夢を語る時になったのだが
「私の夢は冥界にレーティングゲームの学校を建てる事です」
へぇ、学校か……ソーナ会長は学校を建てたいんだ。先生になりたいのかな。会長は駒王学園を愛しているしな。俺は感心していたのだが、爺達は眉根を寄せていた
「レーティングゲームを学ぶところならば、既にある筈だが?」
確認するように爺共はソーナ会長に訊く。それを淡々とソーナ会長は答える。
「それは上級悪魔と一部の特権階級の悪魔のみしか行く事が許されない学校の事です。私が建てたいのは下級悪魔、転生悪魔、家柄や階級も関係なく差別も無く自由に学べる学び舎です」
確かに冥界は実力主義も存在しているな。才能や能力を重んじる悪魔も少なくは無い。下の位の悪魔達もゲームを知り実力も上がれば……
『ハハハハハハハハハハハハハハッ!』
突然、爺共の笑い声がこの会場を支配する。意味が解らん。何で笑いだす?笑う要素が何処に有った?
「それは無理だ!」
「これは傑作だ!」
「成程!夢見る乙女と言う訳ですな!」
「若いというのは良い!しかし、シトリー家の次期当主ともあろう者がそのような夢を語るとは。此処がデビュー前の顔合わせの場で良かったというものだ」
おい、サーゼクスさん。人の夢を語らせて爺達に笑わす為に言ったのかと睨みつける様に一番上の段にいるサーゼクスさんに視線を送るとサーゼクスさんが俺の視線に気づく。俺の言いたい事が解ったのか首を横に振った。
なるほど、サーゼクスさんに別に他意はないと。
「私は本気です」
セラフォルーさんもうんうんと力強く頷いていた。まるで「よく言った!」と言わんばかりの様子だ。しかし、冷徹な言葉をお偉いさんは口にする
「ソーナ・シトリ―殿。下級悪魔、転生悪魔は上級悪魔たる主に従え、才能を見出されるのが常。そのような養成施設を創っては伝統と誇りを重んじる旧家の顔をつぶす事と成りますぞ?いくら悪魔の世界が変革の時期に入っていると言っても変えていいものと悪いものがあります。まったく関係のない。たかが下級悪魔に教えるなどと……」
俺はその言葉に我慢が出来なかった。
俺は一瞬でレイピアと盾を具現化させて一瞬でそういった爺の側にやってきて首元にレイピアを置く。
「おい、爺。もういい加減にしろや……」
「「「「「っ!!??」」」」」
他の爺達も俺の行動に驚きを隠せないようだ。
「お前たちにソーナ会長の夢を笑う権利はないはずだ。それに下級悪魔だって悪魔だぞ?そこに下級も上級もクソもないと俺は思うが?」
「な、なんだ兵
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