第十四話
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ナ・シトリー。シトリー家の次期当主です」
リアス先輩とソーナ会長が続けて挨拶する。主達が席に着き、眷属はその主の後方で待機している感じだ。
俺たちもそんな感じで俺が席に座りヴァーリ達は後ろで待機している。
「俺はサイラオーグ・バアル。大王、バアル家の次期当主だ」
堂々と紹介したサイラオーグという男。今度は優しげな雰囲気を出す男だ。
「僕はディオドラ・アスタロト。アスタロト家の次期当主です。皆さん、よろしく」
「ふん、俺はゼファードル・グラシャボラス。グラシャボラス次期当主候補だ」
「グラシャボラス家は先日、お家騒動があったらしくてな。次期当主とされていた者が、不慮の事故死を遂げたばかりだ。先程のゼファードルは新たな次期当主の候補と言う事になる」
なるほどね。それ位の理由がないとあんなのが次期当主になんかなれねぇよな。
「イッセー君。今度は貴方ですよ」
と、隣にいるソーナ会長が言ってくる。
俺は立ち上がり席に座っている皆の顔を見つめる。
「おいおい、なんでこんな所に人間がいるんですか〜?神聖な若手悪魔の会合に人間がいるなんて〜」
とゼファードルとやらが俺の事をそう貶してくる。
「はぁ……グラシャラボラス家終わったんじゃねぇか?」
「ああっ!?今、何つったこら!人間の分際で!」
と、ゼファードルは俺に詰め寄ろうとするが
「止めておけ、凶児。お前では勝てない……」
「んだぁ?お前は人間の味方すんのかよ?落ちこぼれ」
落ちこぼれ?でも……
「そんな落ちこぼれに気迫だけで負けてるお前はどうなるんだろうな」
「てめぇ、人間が……よほど俺を怒らせたいようだな……」
どうやらこのゼファードルとやらは俺の名前を覚える気はないらしい。
まあこんな奴に覚えられても嬉しくはないが。
「兵藤一誠。人間代表で来ました。それとなんでか上層部に呼ばれたんだが……なんで俺を呼んだんだ?上層部のくそ爺共」
「ふん、いつも通り礼儀もくそもない奴だな……なんでもお前の後ろに控えている女は白龍皇で旧ルシファーだそうではないか。それで彼女を悪魔に迎え入れようという事だよ」
「生憎だけどそれをヴァーリは望んでいない。他を当たれ」
俺はそう言い放ち、席に座る。もうこれ以上は喋る事はないと言わんばかりにね。
「イッセー君……」
安心しろ、俺はお前を売るような事はしないよ。
俺は背中越しにわからないかもしれないけどヴァーリに語りかける。
と、後ろでヴァーリが安心するような吐息が聞こえた。
どうやら伝わったようだ。
そして話が進んでいく。
どうやら禍の団に関しての話もしている。
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