暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep7澄み渡りし海上に白蒼の羽根は舞う〜Segen Ritter〜
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左側が蒼い翼だった。防護服にも変化があった。色が黒から白へと変更されてはいるがインナースーツとズボンはそのまま。しかしロングコートは消えていた。代わりにあるのは半袖の白のジャケットと白のオーバースカート。色は違えどもそれは間違いなく、

「リイン・・フォース・・・、リインフォース!」

はやてが喪った八神家の最後の1人、初代のリインフォースのジャケット。ボトムは黒のズボンとオーバースカートだ。リインもまた、かつて夢の中で見たリインフォースが纏っていた騎士甲冑と全く同じだと思いだしていた。

誠実なる賢者(わたし)とノーチェブエナのユニゾンによる強襲形態・“祝福の騎士ゼーゲン・リッター”。八神はやて、リインフォースU。・・・これで終わりだ」

――ナイトメア――

翳されたルシリオンの右手から、ノーチェブエナの魔力光・深紫色の砲撃が放たれる。はやてはショックの所為で対応するのが遅れてしまった。

『はやてちゃ――っ、パンツァーシルト!』

リインが動きを止めたままのはやてに代わりシールドを張る。着弾。爆発が起き、シールドが破壊される。今度ははやてが爆煙に覆われる。小さい悲鳴を上げ、はやては海面へと落下していく。その間に脳裏に過ぎり続ける、なんで?という疑問。

『はやてちゃん! まだそうと決まってわけじゃ――』

『あれはリインフォースやッ! やのに・・・なんで!?』

混乱のあまりにはやてはリインの言葉に怒鳴り返す。その間にも“祝福の騎士ゼーゲン・リッター”となったルシリオンの攻撃は続く。

「刃以って、血に染めよ。穿て、ブラッディダガー!!」

「なんで・・・なん・・・?」

『はやてちゃん! っく、パンツァーガイスト!』

血の色をした短剣が18発が、はやてに向かって一斉に射出される。高速で迫る短剣を、今度は魔力を纏って防御する障壁を展開することで対処するリイン。再度はやてを襲う爆発と爆煙。彼女の落下速度がさらに上がった。

『はやてちゃんっ、しっかりしてくださいっ。このままじゃ撃墜されちゃいます!』

リインは必死に思考する。どうすればはやてを立ち向かわせられるか。しかしリインも混乱の限界を迎えていた。自分たちを襲っている状況が冷静になることを阻んでいるのだ。相手は、逢いたかった初代の祝福の風リインフォース・アインス。それが今敵として、親しかったルシリオンと共に自分とはやてを攻撃する。

――ハウリングスフィア――

ゼーゲン・リッター・ルシリオンの両隣に大きめのスフィアが2基設置された。

「吼えるは闇穿つ極光、ナイトメアハウル!」

翳された右手から再び蒼の砲撃が放たれる。それと同時に彼の両隣のスフィア2基も砲撃となる。再びはやてへと襲いかかる深紫色の砲撃が3発。

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