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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep7澄み渡りし海上に白蒼の羽根は舞う〜Segen Ritter〜
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ンは回復魔法を自身に掛け、負ったダメージを少しずつ回復していく。

「ああ、任務続行に支障はない。しかし、炸裂範囲が予想以上に広いな。しかも砲弾が1発ならまだしも4発ときた。まず視認してからの回避は不可能だ。・・・仕方がない。戦闘は避けたかったが、八神はやてを墜とす」

ノーチェブエナに支えられているルシリオンは戦闘を決定した。ノーチェブエナの肩がピクッと動く。ルシリオンが何か言おうとしたその時、砲撃の第2波の煌きが視界に入る。

「「・・・っ!」」

2人は急いで高度を上げて回避行動を取った。白の極光が2人の眼下に到達。刹那、極光が収縮し一気に炸裂した。迫る白の衝撃波に2人のコートがバサバサッと勢いよくはためく。衝撃波によって体勢を崩しながらも、ルシリオンはある砲撃を準備し始めた。

「これでどうだ・・・!」

砲撃フレースヴェルグをギリギリで回避し終えた直後、ルシリオンは待機させておいた術式を発動。彼の頭上に展開される魔法陣。それはミッドチルダ式でもベルカ式でもなかった。
雪の結晶のような模様が中心に描かれている正四角形。その4方の角に細長いひし形の模様が伸びている。それを囲うのは2重の六角形のライン。それは現代では存在しえない魔法陣だった。そしてルシリオンはその魔法陣を右拳で殴りつけた。

――次元跳躍散弾砲撃(ペカド・カスティガル)――

蒼の砲撃が魔法陣から頭上高くへと放たれる。それは昨日、ミッドチルダとカルナログを襲った散弾砲だった。ルシリオンは散弾砲を放ってすぐ、ノーチェブエナと共に“ヴォルフラム”へと飛行を再開する。

・―・―・―・―・―・

艦上にて空高く飛んでいく蒼の閃光を目にしたはやてとリイン。その蒼の閃光が報告のあった散弾砲と判断したはやては、フレースヴェルグの射線を上へと向ける。しばらくの静寂がミッドチルダ南部海上を包み込む。

『・・・来ました!』

「リイン! フレースヴェルグを全弾あの砲撃に向けて射出!」

――フレースヴェルグ・第3波――

放たれた四条の白の極光が頭上高くから落ちてくる蒼の散弾砲へと向かっていく。リインは着弾までの時間をカウントダウンする。

『・・・3・・・2・・・1・・・着弾!!』

はやての放ったフレースヴェルグとルシリオンの放った散弾砲と衝突。ドォン!!と世界を震わせるような轟音。海上を染め上げる莫大な光量の閃光。はやてはそのあまりの閃光と轟音に視線を落とし、片耳を塞いだ。

『司令! テスタメントが高速でこちらに向かってきます! 接敵まであと・・・・見失った!? 違っ――速っ・・・!』

「・・・互いに接近戦が苦手である以上、僅かばかり私の方に分があるだろう?」

「なっ・・・!?」

ブリッジからの報告と同時に
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