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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep3新たな始まりは砲光の中で〜First encounter 1〜
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「いいぜ、そんなの見せられたら、こっちも何かお返しに見せないとな」
そう言い放ち、白の男の背後に黄緑色の魔法陣が縦に描かれ始めた。その魔法陣の形状を知っているシグナムは、その魔法陣の名を口にする。
「召喚魔法陣! お前は召喚士か!?」
「んぁ? あー違う違う。俺はそんな大層なもんじゃねえよ? 何つうか、まあいいや。そんじゃ、その綺麗な目でよーく見な。オレの大切な相棒、名は・・・無限の永遠ラギオン!」
白の男が魔法陣上へと移動する。その魔法陣の中央から溢れだす強大な魔力に、シグナムの背筋は凍った。ゆっくりと姿を現す異形のもの。それはどう見ても生物ではない。今シグナムの目の前に在るソレを生物として認可すれば、そこらにある瓦礫も生物として認可しなければならなくなる。
「何だ・・・? ソレは一体何だ・・・!?」
ソレから発せられる鼓動のような音を耳にしながら、シグナムは白の男へと尋ねる。白の男はそんなシグナムの困惑が嬉しいのか静かに笑いだした。ラギオンと呼ばれたソレは、無限を表す∞の形、その中央に永遠を表す円環が重なった姿だった。全てが黄金で出来ているかのように神々しい金色に輝いている。
「いつか知るさ。さぁラギオン。いっちょ逃げるために頑張るとするか」
ラギオンの中央にある円環が回り始める。そこから生まれる音は、まるで何かしらの楽器から流れる音色のように美しかった。シグナムはハッとし、“レヴァンティン”を鞘へと納め、何発かカートリッジをロードする。
「逃すか!!」
シグナムが放とうとするのは飛竜一閃。砲撃級ともされるほどの威力を有する魔力付加斬撃。鞘から“レヴァンティン”を抜き放とうとしたそのとき・・・
「どっちが強いか勝負っつうことでよろしく!」
ラギオンの前面に魔力が集束していく。ソレは魔導師が扱う集束砲と似通ったものだった。シグナムは発射を防ごうと、先に“レヴァンティン”を抜き放つ。
――飛竜一閃――
「はぁぁぁぁーーーーーッッ!!」
「撃て、ラギオン」
しかし間に合わず、白の男の号令の下、ラギオンから放たれた白い砲撃。シグナムの飛竜一閃とラギオンの放った砲撃が正面から衝突する。空を流れ覆っていた雲が散る。曇り空だった空が一気晴れ渡った。威力は互角で、せめぎ合っているかに思えたが、若干飛竜一閃が押され始める。
『こちら第2031航空隊。シグナム一尉、援護します!!』
そこへシグナムと白い男たちの元へと飛んできている航空魔導師部隊。シグナムはまずいと思った。目の前に居る敵は普通ではないと。幾度も戦線を越えてきたからこそ判る、白い男と不可思議な存在たるラギオンの危うさ。
『いかん! 今は来るな!!』
だからこそそう念話で返した。今こちらに向
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