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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep3新たな始まりは砲光の中で〜First encounter 1〜
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一気に空へと翔け上がり、周囲を見渡す。
「遅かったか・・・?」
「こいつはビックリ。結構速いな・・・」
頭上から聞こえた声に、シグナムはすぐそこから離れつつ、声のした方へと視線を向ける。そこに居たのは、踝まで隠すほどの純白のロングコートを着こんだ人間。体型と声からして若い男。大体20代半ば辺りと読んだ。フードを口元が隠れるまで被っているために、顔が見えないから声で判断するしかなかった。
「今の市街地への魔法攻撃はお前か・・・?」
“レヴァンティン”を構え、いつでも行動できるようにしておく。一目見た瞬間に、この白い男は只者ではないと直感が告げたのだ。白の男は暫し沈黙し、それから拍手しながら笑い声を上げ始めた。
「何が可笑しい・・・!」
怒気を含んだシグナムの声に、白の男は笑うのを止め、言葉を紡いだ。
「そりゃ可笑しいさ。ご高名なるシグナム一等空尉殿。オレが犯人だと、たとえ違っていても関係者だと踏んでいるんだろ? それなのにわざわざ確認を取るっつうのが、なんとまぁお気楽と言うか何と言うか。でもまぁそれが管理局だ。立派に務めを果たしてる。褒めこそはすれ馬鹿にするのはさすがに違うよなぁ、あー判ってるとも」
余裕に満ちた態度と声の男。シグナムは少し苛立ちを覚えたが、努めて冷静なまま話を続ける。
「それでは、お前が攻撃犯だとしてもいいのだな・・・?」
「イエス、と言いたいところだが、答えはノー。今のはオレじゃねえよ。オレらのお仲間による散弾砲っつう魔法だ。オレはそれがどんなのか知りたくて、空から見学してたわけだ」
中遠距離からによる砲撃魔法の一種だと判断し、シグナムはさらに周囲に気を配り始める。オレ“ら”。つまり他にも複数の仲間が付近にいると考えてだ。シグナムが周囲を警戒していると察した白の男は、小さく口角を上げ、「無駄だよ、無駄。アイツは近くにはいねえよ」と言い放つ。
「それを信じろと?」
「そっちの勝手だ。ま、こればかりは本当だって。オレってばさ、仲間内では結構な正直者で通っているんだぜ?」
両者の距離を大体13mとして向かい合うシグナムと白の男。
「お前たちの目的はなんだ? 他に仲間は何人いる?」
「目的? う〜ん、そうだな・・・。それはボスが言うことだしなぁ。悪いけどオレは言えねえわ、悪いね。あと、仲間っつうのは・・・ひぃふぅみぃ・・・。悪ぃ、これ以上の情報漏えいはやめとくぜ、あっはっはっはっは!!」
白の男から次々と入る情報。白の男を含めた複数人から成りたつ組織で動いているという事。ボスと呼ばれる主犯格が存在している事。目的は全てそのボスから発信されているらしい事。それから構成人数は不明。
「なるほど・・・。ならばお前を捕えた後で、じっくりと話を聞
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