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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep3新たな始まりは砲光の中で〜First encounter 1〜
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を聞いている民間人や管理局員は、いつも通りの内容、しかし頭から完全否定できない内容に頭を抱える。確かに管理局の失態は続き、その在り方にも疑問を持つ人も増えてきた。そこから行動を起こすのが“レジスタンス”と呼ばれる存在だった。
『確かに質量兵器は危険だと我々も理解している。しかしそれは扱い方を間違った時の事だ。使用目的をしっかりすれば、頼れる武器になるのも事実だと我々は思っている! だから考えてほしい。考える事を止めないでいただきたい。それだけを願う』
それを最後の言葉として、“レジスタンス”は武装放棄し出頭すると告げた。まずは人質を解放し、ビルの外に出す。次に“レジスタンス”の6人が出てきた。シグナムはビルから出てきた“レジスタンス”の1人と視線が合った。シグナムは局の内外問わずに有名な騎士。
「管理局は変わるべきだ。あなたもいつかは解るはずだ」
それを知っている“レジスタンス”の男は、すれ違いざまにシグナムに聞こえるように呟いた。シグナムは何も答えず、人質だった民間人へと視線を移した。
『いいねぇ』
その時、付近一帯に響き渡る7拡声機のようなもので大きくされた声が空より発せられる。
『そういうのは嫌いじゃねえよ?』
ざわめく首都クラナガンの街の一画。
「どこからだ・・・!?」
シグナムは待機状態の“レヴァンティン”を手にする。いつでもどんな事にでも対応できるように。この場に居る地上部隊もストレージデバイスを手に、周辺を最大警戒した。その次の瞬間、シグナムは言い知れない悪寒を感じ、考えるより咲き伊叫んでいた。
「伏せろぉぉぉぉーーーーッッ!!」
その指示を聞いた隊員たちは、指示に従って近くに居る民間人たちを力づくで伏せさせた。直後にキィーンとフェードインしてくる甲高い音が聞こえてきて、その後、頭上30m程の所で何かが連続して爆発した。悲鳴が上がる。だがそれも爆発音で掻き消される。爆発音で鼓膜をやられたのか両耳を抑えて蹲る者、痛みを堪えてここから逃げ出そうとする者など、民間人が一斉に動に転じた。
「レヴァンティン!!」
≪Anfang≫
極まる混乱の中、シグナムは騎士甲冑を纏い、炎の魔剣“レヴァンティン”を手にして臨戦態勢に入る。
「お前たちは民間人の避難誘導の方を頼む。こちら本局武装隊、シグナム一尉。緊急時につき、飛行許可をお願いしたい」
地上部隊に避難誘導を頼み、「了解しました」という返答を聞きつつ市街地の飛行許可を取る。ノイズ混じりの通信だったが、それでも飛行許可を取り付けたシグナムは空へと上がる。攻撃は上空から。攻撃方法は“レジスタンス”のような質量兵器ではなく魔法によるもの。それゆえに、まだ攻撃の実行犯がいるであろう空から不審者を探索しようと考えた。
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