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Fate/EXTRA IN 衛宮士郎
対戦者発表と新たな出会い
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それから、俺はひたすらアーチャーの戦い方を模範するに専念することにした。現在、少し離れた場所でアーチャーとエネミーの戦いを見ている。

「はっ!」

アーチャーが盾のような形をしたエネミーに夫婦剣を振り下ろす。しかし、相手は身を固め剣を防いだため、たいしたダメージはないな。
エネミーが回転しながら、突撃をしてきたが、アーチャーはサイドステップでかわし、俺の近くまで移動する。

「衛宮士郎よく見ておけ」

「!」

アーチャーからの合図がきた。アーチャーと俺との取り決めで特に重要なものを教える時にこのように呼びかけがくる。間合いを詰めてエネミーに近づくとエネミーは、さっきの時同様に身を固めた。

同調開始(トレース・オン)

言い慣れた詠唱を唱えながら、アーチャーは持っている干将・莫邪を構える。

「なぁ!?」

すると、刃渡り50cmぐらいの夫婦剣が、1m程の大きな双剣に変化。

「はあっ!!」

左右から双剣でエネミーを切りさく。エネミーは真っ二つになり消えていき、アーチャーはそれを見届けると手にしている剣を消す。

「今の剣はなんだ?」

俺との戦いの時には見せたことのない剣だった。干将・莫邪には、まだ俺の知らない能力があるのだろうか?

「干将・莫邪を強化することによってあのような形状に変化する。覚えておけ」

ということは、つまり、宝具を強化したってことだよな。

「そもそも、宝具を強化することができるのか?」

俺の質問にアーチャーは首を横に振った。

「さあな。これは私も戦いの中で偶然見つけたものだ。気になるのであれば試すがいい」

「いや………やめておく」

好奇心は猫を殺すともいうし、下手なことをしてもいたい目を見るような気がする。

「それがよかろう。さて今日はこのくらいで切り上げるとしよう」

アーチャーはそういうとスタコラと元来た道を戻っていく。俺も慌ててその後を追いかけた。あっ、早歩きで歩いてやがる。地味に嫌なことをしてくるやつだな……………こうして、聖杯戦争の初日が過ぎていく。































≪1回戦 2日目≫

目が覚める。欠伸をこぼして目を瞬かせ立ち上がると、寝方が悪かったのか、上半身がひどく凝っていた。
朝、突然無機質な電子音が教室中に鳴り響く。どうやらポケットにしまいこんだ携帯端末から出ているらしい。携帯端末を取り出して確認すると、画面に何やら文字が表示されている。
【2階掲示板にて、次の対戦者を発表する】
対戦者の発表。
どうやらようやく1回戦の相手が発表されたようだ。密かにこのまま対戦者が決まるな、とも思
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