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26歳会社員をSAOにぶち込んで見た。
第七話 Memory
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 すぐに攻撃に移る!
「じゃあな零式!」
 こちらへと攻撃を仕掛けようと、走ってきた零式に、横切りの一閃を放つ!
『く……! 逃げろ……玖渚! 宵闇!』
 そんな言葉を残し、零式は体力が0になり、消滅する。
 これで、残るは宵闇。
 一対一なら、負けはしない!
 そう思っていた直後。
「……アルス!」
 隣から声が聞こえたかと思うと。
 玖渚が、俺へと向かってバードナセを振るってきた!
「ッ!? 玖渚っ!?」
 すぐに俺は大剣で防御するが……。
 その瞬間、玖渚のポインターは、オレンジへと変化した。
 ……まさか、斬りかかってこられるとは思わなかったな。
「アルス、アンタは慧兄を倒した。 私の兄を、NPCと言えど、倒したんだ……」
「………ああ、そうだな」
 俺はそれだけ言って、回復ポーションを使用する。
 これでHPはMAX。
 今なら、バーサークを使用しても大丈夫だ。
 これで、玖渚を抑えられるかはわからないけどな……。
『玖渚、大丈夫、私が守ってあげるから』
 そう言って宵闇は完全に俺へとターゲットを決める。
 二対一か……。
 マジに腹を括るのは、俺みたいだな……!
「う、お、オォォォォオオオオオオオオオオッッ!!!」
 バーサーク発動っ……!
『さぁ、行くよ! 玖渚!』
 そう口にして、宵闇が斬りかかろうと、そのハガネノオウギを振りかぶる!
 だが、その瞬間。
「喋るなよ……」
 玖渚から冷たく放たれたその言葉と共に。
 宵闇の頭へとバードナセが命中する。
 同時に、クリティカルの文字が頭上へと浮かぶ。
『え……!?』
 宵闇がそう口にしながら、背後を振り向こうとした瞬間。
「鈴姉の言葉で、鈴姉の容姿で、喋るなよ! NPC!」
 玖渚はバードナセを振るい、連続攻撃を仕掛けた。
 頭に、胴に、手首に、足に。
 流れるような連撃が叩き込まれると同時に、宵闇の頭に、無数のクリティカルの文字が浮かび上がる。
 全撃クリティカル……!
 唖然としている俺と宵闇を置いて、玖渚は最後の一撃を叩き込み。
「さよなら……」
 それだけを、呟いた。
『玖渚……ごめんね……』
 宵闇も、そう言葉を放ち、その体を消滅させる。
 その後、部屋の壁に、新たな扉が現れた。
 ……クリアって、ことか。
 俺はバーサークを解除し、玖渚と対峙する。
「……どうする? 俺と続きでもやるか?」
 俺がかけたその言葉に、玖渚はしばし黙った後。
「いや、いいよ……もういい。 あの一撃で、慧兄を倒したことについては諦めがついたから。
けど、ありがとう。 NPCってわかって、吹っ切れたよ……」
 そう言って、玖渚は、うつむいたまま、次の扉へと歩いていく。
 そして、扉の前で立ち止まったかと
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