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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
名の継承
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」
「・・・そうか。では、場所を変えようか。継承の間へ。」
その瞬間、目の前に巨大な門が現れた。
「この中が継承の間だ。覚悟はよいか?」
「ああ。今の俺には力が必要なんだ。それに、いつまでも責任から逃げてはいられない。」
俺は、なんだかんだと言い訳をつけて正式に名を告ぐことを拒否してきた。
それによって生じる責任の重さに、恐怖していた。でも・・・
「であれば、わしからは何も言わん。白澤も来たようじゃし、いくか。」
「ああ、いこう。」
継承の際には、その当人が倒した中で最も霊格の高いものが付き添うことになっている。
俺は白澤を横に引き連れて、門をくぐった。
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「久しぶりだな、一輝。」
門に入った俺を出迎えてくれたのは、俺の父さん、鬼道星夜だった。
「なるほどね・・・継承する前に先代が死んだ際の措置ってのは、こういうことか。」
「ああ。歴代鬼道は死んだ際に魂の一部を檻に留め、子孫を見守り、名を継承する。ここは、継承とお前を見守るための空間だ。」
そして、さらに奥を見てみるとそこにはさらに多くの人々、恐らく、初代鬼道から父さん、第六十二代の鬼道がいるのだろう。
「見守るって・・・ここでは普段、外の様子でも流れてるのかよ。」
「ああ。お前を見守るように、映像が流れている。」
「プライバシーも何もあったもんじゃねえな。そこんところはどうなんだ?」
「これもまた、鬼道が背負うものだ。」
いやなもんを背負わせるな・・・まあ、文句を言っても仕方ないか。
「じゃあ、そろそろ本題に入ろう。俺は一刻も早く、十六夜や皆を助けたいんだ。」
「視ていたからな、分かってる。お前がここにいる間は外ではほとんど時間はたたんが、それでも、なのだろうな。」
父さんはそう言って、継承の間の中心まで移動する。
そこで手招きしてくるので、俺も父さんの前まで行く。
「さて、最後に確認だが、鬼道の名を継ぐということの意味、分かっているな?」
「ああ。人の道を外し、外道となり、鬼となる。その道にありしは人の栄光にあらず、民の侮蔑と、畏怖成り、だろ?」
「分かっているのなら、俺は止めん。始めようか。」
そんな無駄話をしている間に他の歴代鬼道も俺達を囲むように並び、横に自分が倒した最も格の高い存在が控えている。
「我、第六十二代目鬼道、鬼道星夜。今ここに、鬼道の名を継承せん。汝、これを受け入れるか。」
「我、寺西一輝。鬼道の血を継ぎし者とし、今ここに鬼道の名を継承す。汝、我に力を与えん。」
開始の言霊を唱えると、その場の全員の服装が男性はデザインの統一された和服、女性は巫女服へと変わる。
ただし、俺のもの以外
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