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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
名の継承
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いなく本気でキレてる。もう二度と、大切な家族を、仲間を失わないと決めた俺が、こんな状況を作ったやつに対して。そして、覚悟の足りていなかった過去の自分に対して、だ。
そして、俺の怒りに合わせて激しくなっていくそれを空へと上らせていく。
「ゴメン皆・・・」
そして、俺は元の世界にいた頃。記憶が封印されてからずっと、殺女に渇を入れられるまで使っていた、作った、無理をした笑みを浮かべ、
「ちょっと、無茶してくる。」
そう、言葉を向けた。
「「一輝!」」
「「一輝さん!」」
「一輝君!」
「お兄さん!」
『一輝殿!』
そして、業火をそのまま弾けさせ、火の粉の一つ一つを輝く“契約書類”にし、あたり一体に降り注がせる。
===========
私は、殿下たちとともに深い森の中にいた。
とりあえず私の戦果は認められたらしい。
魔王すら一人で圧倒できる兄さん、そして元魔王に、神話の魔剣。
ティターニアに神隠しまで一人で押さえ込んだんだから、文句を言われる筋合いはない。
誰も彼もが、成長すれば主催者権限を手に入れられる存在・・・それこそ、兄さんはあの場で使うことも出来たんだから。
「・・・あれは・・・」
そんな状態で兄さんのことを考えていたら、視界に入るものがあった。
「なんでしょうね、アレは・・・火の粉?」
そう、火の粉。
だけど、それは降りながら姿を変え・・・一つ一つが、輝く契約書類になる。
「あ、あれは・・・」
「ちょっと、湖札さん!?」
リンの制止の声を無視して風をまとって飛び、その一枚を手にして地上に戻る。
内容に目を通して・・・無意識のうちに、兄さんと戦った方向に飛び出そうとして、
「湖札さん!」
リンの声で、正気を取り戻す。
そうだ・・・ここには、マクスウェルもいる。
迂闊な行動は、出来ない。
「どうしたんですか、湖札さん・・・そんなに慌てて」
「・・・これ」
私は契約書類を・・・兄さんの名前で開催されたギフトゲームの契約書類を渡して、天を見上げる。
「こんなギフトゲーム・・・何がしたいの、兄さん」
==============
『ギフトゲーム名“神明裁判”
・参加者側プレイヤー一覧
ゲームマスターが今裁くべきだと認識する悪全て(常時変動)。
・主催者側プレイヤー一覧
ゲームマスターが裁くものと認識するもの全て(常時変動)。
・主催者側 勝利条件
・全ての参加者の殺害
・参加者側 勝利条件
・ゲームマスター、鬼道一輝の殺害。
・ゲームマスター
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