第十三話
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冥界に着き、駅に降りる。
「では、行きましょう」
そう会長に言われたので俺たちもついていく。
そして駅を出ると
『ソーナ様、お帰りなさいませ!』
多くのメイド、そして執事。全員がお辞儀をしている。
そして観察していてわかった。何人かは只者じゃない。
多分俺も無傷では済まない程の実力の持ち主がたくさんいる。
まあ、負ける事はないと思いたいが。
「ありがとう、皆。ただいま帰ってきました」
そこへ、ルドガーさんが出てくる。
「ソーナ様、馬車へお乗り下さい。本邸までこれで移動します」
俺たちの前には、豪華な馬車が並んでいた。
俺たちは後ろの方の馬車に乗ろうとしたのだが
「何をしているのですか、イッセー君。貴方方の乗る馬車はこちらです」
そう言われて会長の乗ろうとしている馬車を指差す。
「え……いや、あの俺たちは客人扱いですし……」
「これはお姉様からの直々の指令ですが?「家に来る際にはソーナちゃんと一緒の馬車で来るように!これは決定事項だからね!」という事ですが?」
「あの人は……!」
俺は右手をギリギリと握りながらその場に立つ。
「はぁ……わかりました」
そう言って俺たちはソーナ会長と一緒の馬車に乗り込む事になった。
そして馬車は動き始め馬車の窓から見える風景が少しずつ後ろに消えていく。
「本日は本当にすいません。このような事になってしまい……」
「ああ、いいですよ。セラフォルーさん関連ならこんなのは慣れっこですから」
「本当に申し訳ありません」
「あはは……」
この人も苦労してるんだろうな。
そして数分した後
「あ、あれがそうですね」
「そうですね……あれが私の家です」
そこに見えたのは城のような……いや、城だった。
これこそ洋風の城というような城である。
「いやぁ……久しぶりに来たけど本当にあれですね……典型的な洋風の城ですよね」
「ああ、そうでしょうね。洋風の城を参考に設計されたそうですから」
ああ、やっぱりそうなんだ。
そして馬車が止まり扉が開く。
俺たちが出ると、丁度同時に着いたみんなも出てくる。
「どうぞ、お進み下さい」
赤いカーペットが敷かれており、その先の城門が開いていく。
両端には、駅と同様メイドさんや執事さんが並んでいる。
「さあ、屋敷へ入りましょう」
会長が、城へと進んでいく。
眷属もその後に続き、俺たちも続く。
巨大な門をくぐり、その中にある門も次々と開門されていく。
玄関ホールについに辿り着いた。
そしてルドガーさんが音もなく現れる。
「皆様、旦那様が食堂でお待
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