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FAIRYTAIL転生伝 〜 黒き魔王は妖精と共に 〜
第二話『気づいたら奴隷ライフ』
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「申し訳ありませんが神官様。こいつはまだ俺と一緒に仕事をしなければいけないのでここらへんで許していただけませんか?」
「なに・・・?」
「それにこの場をこのままにしておくと仕事に差し支えると思いますが?」


そういってあたりを見回す俺。そこには少女が倒してしまった建材が散らばっていた。これをこのままにしておいたら仕事の邪魔になり塔の建設の遅れとなる。言外に「それでもよろしいのですか?」と尋ねると、言葉に詰まる。さすがに教団の目的である塔の建設の遅れを指摘されてはこれ以上懲罰を加えるわけにもいかない。


それを理解した神官は苦々しい顔をしながら「ならばさっさと片付けろ!」と言い捨ててその場を去って行った。


それを見送ってた俺は、こちらを呆けたような表情で見ていた少女に近づいて手を差し伸べる。


「立てるか?」
「え?あ、うん・・・あ!」


少女は一瞬戸惑いながらも俺の手を握って立ち上がる。が、まだ先ほどのムチ打ちのダメージが抜けきっていなかったのか、足元をふらつかせる。


「おっと」


俺はこちらに倒れこんできたので、少女が転ばないように抱きとめる。


「大丈夫か?」
「・・・・・・」


そう少女に聞くがなぜか返答がない。見るとなぜかぼーっとしているようだ。

なので今度は頬を軽く叩いてこちらに意識をむけさせながら「大丈夫か?」と聞いてみる。するとやっと気づいたようでこちらを向いたかと思うと、なぜか今度は顔を真っ赤にして「ご、ごめんッ!」と言い、急いで俺から離れた。

俺はそんな少女の様子に首を傾げながらも口を開く。


「大丈夫ならさっさとこいつら片付けちまおうぜ?でないと他の神官どもにもなんかされるかもしれねえし」
「う、うん!そうだね!」


未だ少女は顔が赤いままだったが、俺は気にせず作業にはいったのだが、


(見られてる。めっちゃ見られてるよ・・・)


作業に入ってから少女は何回もこちらのことをちらちらと盗み見てきた。何回かはなにかを言おうと口を開いたが、結局何も言わず作業に戻るの繰り返しとなっていた。
最初は気にしないようにしていたが、さすがにこの短時間に何度も見られていたら作業に集中できないので、とりあえずこちらから声をかけてみることにする。


「なあ」
「!?な、なに?」

いや、そんなびくつかんでもと思いながらも俺は言葉を続ける。


「さっきからなにか言いたそうにこっち見てたけどどしたの?」
「え、えっと…お礼がいいたくて」
「お礼?」

俺ってなにかお礼言われるようなことしたっけ?心当たりがなくて首を傾げる俺に、少女は言葉を続ける。


「ムチで打たれていたのを助
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