日常編 その3。
チェンジリング
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しまうのでは・・・」
クロスに問われ、ライアーはおずおずといったように口を開く。
「ん?って事は、今の僕はルーシィって事?」
「ルー、お前驚くぐらい口調に違和感ねーぞ・・・」
「一人称だけ違うけどな」
今更ながらに気づいたルーシィ(中身はルー)に、マカオとワカバが呟く。
それを聞いたルーシィ(中身はルー)は暫し考え込み、少しして口を開いた。
「僕・・・このままでもいいかも」
「ええっ!?何言ってんの!?」
呟かれた言葉にルー(中身はルーシィ)が反応する。
ルーシィ(中身はルー)は少し遠い目をし、ポツリと呟いた。
「だって・・・この姿なら女と間違えられないでしょ?」
「あ・・・気にしてたんだ」
「気にするよっ!だって女と間違われるんだよ!?僕男なのに!男なのにっ・・・うわあああああああああんっ!」
ルー(中身はルーシィ)に言われ、ルーシィ(中身はルー)がダンっと立ち上がる。
最初は力説していたが途中で声が震え目が涙目になり始め、最終的には号泣した。
・・・が、元々女っぽいからか全く違和感がない。
強いて言うなら「あ、今日のルーシィちょっと子供っぽいなー」程度だ。
「って事は、これはティアの体って事か。どーりで胸デケェし腕細いと思った。これ折れちまうんじゃねーの?」
「折れないわよっ!」
自分の腕に触れ腕を擦るティア(中身はナツ)にナツ(中身はティア)が食って掛かる。
「いあ、だって腕とか脚とか細すぎんだろ。お前ちゃんと飯食ってんのか?」
「食べてるに決まってるでしょ!そりゃあアンタと比べたら少食だけど・・・ってアンタに何でそんな心配されないといけないのよ!」
「なのに胸は無駄にデケェし。バランス悪ィな」
「何ですってええええええっ!」
本格的にキレたナツ(中身はティア)はティア(中身はナツ)の腕を捻ろうとその腕を掴むが、
「・・・?」
「ん?」
がしっと掴み、そのまま動きを静止させた。
不思議そうに掴んだ腕を見つめるナツ(中身はティア)にティア(中身はナツ)が首を傾げる。
すると――――――
「ん・・・」
「なっ!?」
ぎゅうぅっ、と。
ナツ(中身はティア)はティア(中身はナツ)に抱き着いた。
「お、おいティア!?」
「・・・」
思わぬ行動に頬を真っ赤に染めて狼狽えるティア(中身はナツ)。
周りも何事かと目線を送る中、ナツ(中身はティア)は呟いた。
「冷たい・・・気持ちいい・・・」
「・・・へ?」
「アンタの体って熱いのよ・・・あー、ひんやりする・・・」
どうやら腕を掴んだ時にその体の冷たさを知り、熱い体に耐えきれず抱き着いたという事らしい。
その姿は飼い主にじゃれ付くネコを思わせる。
小さい方に顔
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