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Element Magic Trinity
日常編 その3。
チェンジリング
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固まる。
すると、ハッピーがいつもとは違う凛とした声で言い放った。

「まだ気づかんのか!私達の心と体が・・・入れ替わっている!」
『・・・ええーーーーーーーーーーっ!?』

まさかの状況にギルド全体が声を上げる。
すると、ティアがハッピーに問いかけた。

「どういう事だ!?ハッピー」
「私はエルザだ!」
「ハッピーはオイラだよ!ティア酷いよ!」
「それは私じゃなくてナツ。ティアはこっちよ」

ティアがハッピーに怒鳴り、それを聞いたエルザが憤慨し、ナツが冷静に自分を指さす。
普段なら絶対ありえない光景に周りも戸惑い、見かねたクロスとライアーが状況を整理し始める。

「よく解らんが・・・こういう事でいいのか?」
「ドラグニルと姉さん・・・ルーシィとシュトラスキー・・・フルバスターとイレイザー・・・」
「そしてあろう事か、私とハッピーが入れ替わったのだ!」
『ええーーーーーーーっ!?』
「何であろう事か何だよぉ!」

ハッピー(中身はエルザ)の説明に再びギルド全体が叫ぶ。
すると、声が響いた。

「古代ウンペラー語の言語魔法・・・“チェンジリング”が発動したんじゃ」

いつの間にかギルドの入り口付近に、定例会に出ていたマカロフが立っていた。

「マスター!」
「じっちゃん!」

そんなマカロフのところに入れ替わってしまったメンバーは駆け寄る。

「あの依頼書が原因じゃ。ある呪文を読み上げると、その周囲にいた人々の人格が入れ替わってしまう。これぞ・・・チェンジリングじゃ」
「チェンジリング〜!?」

ルー(中身はルーシィ)は怯えたように声を出す。
他の入れ替わりメンバーも愕然とする中、アルカ(中身はグレイ)がナツ(中身はティア)の肩を掴んだ。

「お前、ティアなんだよな?」
「そうだけど」
「テメェ!何て事しやがった!」
「私を責めるのは筋違いよ!読めってバカナツが言うから読んだだけの私に文句を言うより、読めって言ったバカナツに文句を言うべきじゃないかしら!」
「止めんかアルカ・・・いやグレイ」

言い争い睨み合うアルカ(中身はグレイ)とナツ(中身はティア)をマカロフが宥め、更に説明を続ける。

「この魔法で入れ替わるのは人格だけではない。魔法も入れ替わるのじゃ」
『はぁ!?』
「最後にもう1つ。チェンジリングが発動してから30分以内に呪文を解除しないと・・・未来永劫元に戻る事はない・・・という言い伝えもある」
『!?』

30分以内でないと元に戻れない。それを過ぎたら永久に戻れない。
それを聞いた入れ替わりメンバーは愕然とし、グレイ(中身はアルカ)が慌てた様子でミラに訊ねる。

「ミラっ!あれから何分経った!?」
「16分。あと14分よ」


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