日常編 その3。
チェンジリング
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しそうな勢いで絶叫する。
「あらあら、大変ねー」
「・・・変身した覚えはないが、何故俺がミラのようになっている?」
天然笑顔を浮かべるヴィーテルシア(中身はミラ。しかも狼姿)と、不思議そうに自分の掌を見つめるミラ(中身はヴィーテルシア)。
他のギルドメンバーも全員、先ほどの呪文によって入れ替わってしまっていた。
「・・・もう・・・私の手には負えないです・・・」
混沌とした空気の中、レビィがポツリと呟いた。
「うわーい!みんな入れ替わったよー!面白ーい!」
「喜んでる場合かーーーー!」
嬉しそうに笑うエルザ(中身はハッピー)にこういう時こそ1番喜びそうなグレイ(中身はアルカ)が怒り任せに叫ぶ。
これは空想の話などではない。
魔法の存在する世界で暮らす彼等の日常のすぐ隣で、少しバランスの崩れた魔法なのである。
という訳で・・・続―――――――
「あ」
く、となる前にライアーが呟いた。
そして、全員思い出す。
呪文を唱えたレビィや、チェンジリングが解かれたルーシィとルーはともかくとして、だ。
何故ライアーは何事もなくライアーのままでいる?
「ライアー、お前は入れ替わってないのか?」
「何ともないです」
スバル(中身はクロス)に聞かれ、見た目はスバルとはいえ中身は忠誠を誓う主なのでしっかりと敬語で答えるライアー。
すると、ライアーがおずおずと行った様子で口を開いた。
「あのー・・・」
「ん?どうしたのライアー」
「とても言いにくいんだが・・・」
歯切れの悪いライアーをナツ(中身はティア)が見つめる。
しばらく言いにくそうに口を開けたり閉めたりを繰り返していたライアーだったが、やがて決心したように口を開いた。
「チェンジリング・・・解けるかもしれない」
『・・・え?』
まさかまさかの言葉に全員が呆然とした。
レビィが帰ってくるまで誰も解けない状況だったというのに、ついでに言えばレビィが帰ってくる前からライアーはいたというのに。
ライアーは小さく頬を書き、背負ったフィレーシアンを抜く。
「俺の魔法に“魔滅連斬”というのがあるんだ。一定範囲内の設置型魔法を消滅させるものなんだが・・・」
BOFの際はフリードの術式を消すのに用いていた技だ。
が、それとチェンジリングには特に接点がないように見える。そもそもチェンジリングは設置型魔法ではない。
が、ライアーはさらに続ける。
「それで、その魔滅連斬には“改”がある。フィレーシアンを中心に一定範囲内の“状態異常系魔法”を消滅させるというものなんだが・・・」
困ったような笑みを浮かべて、ライアーは若干上目遣いに最後の言葉を放っ
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