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Element Magic Trinity
日常編 その3。
チェンジリング
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カニア。
これを反対に読むと、アニカロボ・チスラ・ルデ・ゴーウ。
レビィが解除のため唱えたのは、アルボロヤ・テスラ・ルギ・ゴーウ。
・・・微妙に呪文を間違えてしまったのだ。

「じゃあ!オレ達ずっとこのままかよ!?こうやってティアが背中にへばりついてんのかよ!?」
「仕方ないでしょ熱いんだから!それはともかく、ナツとして過ごすなんて嫌よ!」
「冗談じゃねえ!うおおおっ!」
「だから脱ぐな!つか、明日のデートどうなっちまうんだよーっ!」
「悪夢だ!悪夢以外の何物でもなーい!」
「オイラはどっちでもいいけどねー」

叫び取り乱す入れ替わりメンバー・・・と、クロス。
すると、声が響いた。

「まあまあ、他にも何か方法があるじゃろ」

取り乱す入れ替わりメンバーを宥めたのは、カウンターの上に胡坐で座っている“ヒルダ”だった。

「・・・ん?私、背が縮んだか?やけに声も嗄れているし・・・」

そしてその近くには訝しげに自分の体を見つめるマカロフの姿。
数十分前なら「何かおかしいな」と全員で首を傾げていただろうが、ここまで来ればすぐに理解出来る。
・・・出来れば理解したくなかったが。

「オイオイ・・・まさかヒルダの奴!」
「じーさんとヒルダが入れ替わっちまった!」

レビィが少し間違えた呪文。
その影響で、マカロフとヒルダが入れ替わってしまったのだ!

「何というこのナイスバディ!うははははっ!」
「な、何をしますかマスター!やめてくださいっ!」

笑いながらセクシーポーズをとるヒルダ(中身はマカロフ)をマカロフ(中身はヒルダ)が必死になって止める。

「・・・嫌な予感がするわ」

ナツ(中身はティア)は嫌な予感がしながらもゆっくりと辺りを見回す。
そして―――――溜息をついた。
何故ならば・・・

「漢には諦めが大事だぞ、ナツ。ん?この以上に酒臭い体は何だ?ん、げっ!」
「なっ、何よコレ!何で私がエルフマン!?ああ、なんか急激に酔いが醒めてきた・・・きゃ!」

腕を組んで漢を説くカナ(中身はエルフマン)と、突如酔いが醒め転がり落ちるエルフマン(中身はカナ)。

「おい、ドロイ・・・あっ!?」
「ん?何だよジェット・・・んおっ!?」
「「オレ達入れ替わってんぞ!」」

ドロイ(中身はジェット)とジェット(中身はドロイ)が声を揃えるが・・・この2人はあまり変わったようには見えない。

「んあ?・・・ってゲッ!何かオレ、クロスになってんじゃねーか!」
「俺が、スバルに・・・!?ダメだっ!これでは姉さんの弟の俺ではないっ!そんなの・・・そんなの認めんぞおおおおおっ!」

クロス(中身はスバル)がぎょっとしたように目を見開き、スバル(中身はクロス)が今にも剣を振り回
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