第169話 思わぬ方向へと・・・
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エル「それにしても、死者の仮面の奴等は所持系の魔法を使う奴が多いな。」
エルフマンが言ったとおり、コネティは指揮という魔法を使い、指揮棒が無ければ使えない。リノは黒闇傘という魔法を使い、あの黒いフリルの付いた傘が無ければ使えない。まだ魔法は明らかになっていないが、アーキリーズもあの双剣を使う魔法で間違いないだろう。
ウェ「ツツジさんっていう人、大丈夫かな?」
ル「新人だし、着物着てるから動き難そう・・・」
妖精の尻尾の魔道士達も心配そうな表情を浮かべる。
チャ「第1試合、開始ッ!!」
チャパティ・ローラの実況と共に、像の上にいる男が銅鑼をゴォォォォォン!!と力強く叩いた。それを合図に、最初に動き出したのはツツジだ。ツツジは躑躅の花が描かれた白い着物の懐から小さな容器を取り出し、容器から何かを取り出すと慣れた手つきでそれを地面に放り投げた。
ツ「秘種!」
ツツジが地面に放り投げたのは茶色い無数の種だ。すると、種から緑色の蔦が急成長して伸び、
ツ「ナックルプラント!」
握り締めた拳の形になってアーキリーズに殴り掛かる。
リョ「植物!?」
ド「あいつ、俺と同じ魔法を使うのかぁっ!?」
リョウと応援席にいるドロイが驚嘆の声を上げる。余談だが、ドロイの右手には骨付き肉、左手にはハンバーガーが握られている。
ア「・・んで・・・」
アーキリーズはツツジの攻撃を避けようともしない。
チャ「おぉっと!アーキリーズはツツジの攻撃を避けようとしない!このまま受け止めるつもりなのかぁっ!?」
ツツジの攻撃はすぐ目の前まで迫っている。「受け止める」「このまま直撃する」と誰もが思ったその時、
ア「何で妖精の尻尾のクソ魔道士が相手じゃねェんだよおおおぉおおぉぉおおおおおおおおおおっ!!!」
死者全以外「!!!??」
突然ブチッ!と何かが切れ、狂ったように叫んだ。すると、アーキリーズは素早く背中に背負っていた双剣を鞘から取り出すと、
ア「うおおおぉぉおおおおぉおおおおらああぁあああぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!」
ものすごい速さで双剣を振るい、拳の形をした蔦を全て真っ二つに切った。
ツ「・・・・・」
ツツジは一瞬の出来事に言葉を失った。
チャ「な・・何と言う事でしょう!アーキリーズがほんの一瞬でツツジの攻撃を止めてしまったあああああっ!!」
観全「・・・・・」
観客も言葉を失っている。
観1「おい見ろよあれ!
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