暁 〜小説投稿サイト〜
とある物語の傍観者だった者
5話:作戦会議
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つもりだが。

「まず、わたくしがテレポートして近簿さんちに乗り込みますの」

 ふむふむ、と初春は真剣に話を聞いていた。

「それで、おそらくですが外に逃げ出すでしょう。それをお姉様とわたくしめで追っかけ、そこから逃走ルートは初春にお願いしますわね」

「まかせてください、白井さん!!」

「いや、なんで私まで……」

 初春ちゃんはやる気満々だ。

 逆に美琴たんは気乗りしなかったり……

「な、なんだか楽しそうですね。白井さん、私は何か手伝えますか??」

「はいですの。佐天さんには、固法先輩と共に通行人A・Bになってもらい路地裏で近簿さんの行く手を遮るというかもうぶつかって押し倒して絡み合ってくださいの!!」

「よっしゃー! 私はやーるーぞ〜!!」

 メラメラやる気の炎が湧いてきた。

「……私はやらないわよ?」

 高校生で年長な固法先輩は辞退した。もはや蚊帳の外だ。

「そして、佐天さんを倒した罪で負い目を感じるであろう近簿さんは、いえ、佐天さんからぶつかったお詫びにファミレスで何かを奢らさせる理由を言い、そこで待機ですの」

「なるほど、新手のカツアゲですね」

「「「「………」」」」

 佐天さん、一言余計だ。

「と、ともかく、佐天さんは色仕掛けでもなんでもして近簿さんを席から立たさないよう、見張ってくださいな。それで後からわたくし達が登場するというパターンで、そこでアドレス交換するんですの」

「「「おぉっ!!」」」

「はぁ……」

 黒子のそれはもはや意地で執念だった。

「決戦は明日の9時!! 皆さん、よろしくお願いしますの!!」

「「おぉーーーーっ!!」」

「って、本当にやるの!?」

「………」

 今までノリで聞いていた美琴は固法先輩に助けを求め、目を逸らされた。

 はい、今日はもう解散!!

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