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dark of exorcist 〜穢れた聖職者〜
第14話「アイリスの過去」
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"とある人間の女を好いた悪魔は、身体の一部をその人間の女に託し、人間を見守ることを約束した"
"その後、人間の女には、銀の髪の子供が産まれた"
"周りの人間はその子供を、穢れ堕落した人間という意味を持ってこう呼んだ………"
"フォールマン、と……………"
アルバートは、そこまで読むと本を閉じた。
「…………あのアイリスって奴も……フォールマン、なのか?」
「僕も、最初にあの子を見た時はそう思ったんだけど、違うっぽいんだよねぇ」
「………………?」
「血液検査とか、身体検査とかを受けてもらったんだけど………クリスからは悪魔の細胞とかが所々
見つかった。でもアイリスからは悪魔の細胞はおろか、それに似たような特徴も見当たらなかった」
「だから、僕も不思議に思っているんです」
2階から降りてきたクリスが会話に参加してきた。
「ベリアル、アイリスに関して気になることがあるなら、クリスか本人に聞いてみるんだ。でも……」
「分かっている。話してくれるかどうかは本人に任せるさ」
その言葉に満足したのか、アルバートとクリスは穏やか表情を浮かべた。
大聖堂の扉の前に、アタッシュケースを持った少女が一人。
「ここに帰ってくるのは久しぶりだなぁ〜」
彼女の名前は「フラン・ベアリング」。
6人目の悪魔狩りが帰還した。
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