暁 〜小説投稿サイト〜
真似と開閉と世界旅行
運命〜
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です!」

「お前は預言の処置について使者として旅立った。もう使命はすんだ筈。何故血を分けた親子が戦う必要があるのだ?」

「・・・血を分けた親子だからこそ、越えねばならぬこともあると思います」

「ナタリア!」

「それに・・・サキもリグレットと争っております。いえ・・・私は一人ですが・・・サキは家族と呼べる人と三人も敵対しているのです」

「ナタリア・・・別に、俺の影響で決める必要はないんだぜ?」

「急ぐ必要はないわ。ゆっくり考えましょう」

「残ってもいい、ついてきて考えるのでいい。どうする?」

ガイが聞くとナタリアが答える。

「・・・私、着いていきますわ。そこで考えさせて下さい」

「・・・わかった。ナタリア、くれぐれも気をつけるのだぞ」

次はプラネットストームを停止するためにユリアシティにて情報を得る。


「(なるほどね・・・)」

プラネットストームを止めるには、その軸となる譜陣を止める必要がある。それに宝珠を使用するので、宝珠の使用方法を調べる間、自由時間になった。

「・・・」

どうしても一人になりたくなってしまう。いや・・・

『平気ッスか?』

絶対に一人にはなれないな・・・有り難いんだか、迷惑なんだか分からない。

「まあ・・・平気じゃねえな。いきなり死の宣告ってどこのRPGだよ」

『さっきの仮説は本当ッスか?』

「正直・・・自信ない」

『え!?』

「・・・なんだろ、何時もみたいな自信が出てこない。現実味がないっつーか・・・」

『いったいどうしたッスか!?咲さんらしくないッス!』

「・・・いや、これも俺だよ。・・・何時か言ったけど、闇を使うコツは内面ネガティブ外面ポジティブ・・・今は・・・外面までネガティブになってんだろうな・・・」


『・・・』

「・・・なんか悪いな。愚痴聞かせてばっかで・・・」

『大丈夫ッス。話してくれない方が辛いッス』

「・・・ホント、よく出来た性格だな」


「サキ、ここにいましたか」

「ジェイド?」

「体は平気ですか?」

「まあ・・・今のとこは」

「・・・何かあったらすぐに言ってください」

「・・・優しいとキモいな、お前」

「失礼ですねぇ。私は常に優しいですよ?」

「どの口が言ってんだか・・・」

「ああ、そうそう。やはり宝珠にはプラネットストームを止める能力がありました。今からプラネットストームを止める為にアブソーブゲートに向かいます」

「分かった。行こう」

今はやるべきことを優先しよう。そう思って俺は不安な気持ちを無理矢理感情の隅に追いやった・・・
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