運命〜
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告と取ってよろしいのか?」
「我々に戦う意思はない。しかし、我が国の領土と民が侵されるのであれば、直ちに報復行動に出ると心得られよ」
「・・・わかったか。ローレライの力を継ぐ坊主。お前がレムの塔でレプリカを消したことで新たな戦いが始まろうとしている。預言とは恐ろしいものだ」
それに反対したのはファブレ公爵だ。
「それは詭弁だ。第一我が息子は二人とも生きている」
「・・・父上・・・」
「どうかな。お前達も知っているだろう。第七譜石には滅亡の預言が詠まれていることを」
「俺達は生き残る未来を選び取ってみせる。世界を滅ぼさせたりしない」
「それはこちらとて同じだ」
「同じではありませんわ!あなたは預言に固執するモースに味方しているではありませんか!」
「私にとって剣を捧げた主はただ一人。それを忘れるな」
ラルゴは立ち去ろうとした時・・・
「・・・小僧」
「あ?」
俺に話しかけてきたラルゴは少し黙り・・・言った。
「・・・アリエッタはどうしてる?」
「・・・別に、問題はないよ。・・・何でだ?」
「いや、大した意味はない」
ラルゴは立ち去る。・・・取り敢えず、インゴベルト陛下に障気について報告する。
「ルーク・・・障気のことはすまなかった。しかし死を賭したそちの心意義にわちも胸を打たれたぞ」
「い・・・いえ・・・」
「めはや新生ローレライ教団との戦いは避けることができまい。後ほどナタリアと共にわしの部屋に来てくれ。・・・今こそ真実を告げる時だと思う」
「陛下・・・」
そして・・・部屋でナタリアに陛下は話し始める。母親のこと・・・そして。
「お前の父はバダックという傭兵らしい」
「・・・傭兵・・・そうですの。でも何故今になって・・・」
「バダックの行方が判明したのだ」
「生きてらっしゃいますの?」
「そうだ。ナタリア、気を強く持って聞いてほしい。この事態だからこそ、話さねばならぬと思ったのだ」
「・・・な、なんですの?」
「バダックは今、新生ローレライ教団にいる」
「そんな!?何故!?何かの間違いでは!?」
「・・・いや間違いない。ルークが調べてくれた。現在では、黒獅子ラルゴと名乗っている」
ナタリアの目が見開かれ、一歩後退る。
「う・・・嘘・・・」
「ナタリア・・・」
「ルーク!何かの間違いでしょう!?そうですわよね!?」
「ナタリア・・・本当なんだ・・・本人にも確認した」
ナタリアは・・・いきなり走り出す。
「ナタリア!!どこへ行くの!」
「ラルゴを問い詰めますわ!急げば追い付ける筈。私は認めません!」
「ナ
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