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ゲルググSEED DESTINY
IF ゲルググSEED
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でなく、サイやミリアリア達が集まって複数人になったからこそ尋ねるのだろう。

「軍事機密を知った以上は、そのままはいサヨナラってわけにはいかんでしょ?脱出ポッドだってまだ残ってるかは分かんないし」

「そのままもし帰したりしたら良くて引き渡し要求で軍事裁判、或いはザフトにつかまって尋問。悪ければ君達が銃殺刑になるだけじゃなくオーブが連合やザフトと戦争することになるかもね?」

右手を手刀の形にして自分の首に当てるような動作をしながら彼らを脅すようにそんな事を言うクラウ。

「ひぃ!?そんな!」

「私達関係ないのに!?」

その言葉にカズイが悲鳴を上げ、ミリアリアは自分たちの無関係を主張する。

「いや、この場で俺にも君達を庇えるような発言権はないからね。事実として起こりうることを言っただけだよ。まあ、普通に考えて助かりたいなら軍に一時的にでも在籍したら?
あ、もしくはモルゲンレーテでもいいよ。俺の裁量枠で一応部下何人か持てるから。給料はこんな状況だから出せないけど」

笑いながらどうするべきかの提案を出すクラウ。まるで詐欺師のようだとマリューやナタル思いながらその様子を見る。

「そ、それなら俺達をモルゲンレーテで雇ってもらえますか?そっちの方が安全なんでしょう?」

代表してリーダー格とも言えるサイがそう言って彼らはモルゲンレーテの職員としてアークエンジェルに乗る事になった。







出来る限りの物資の搬入を済ませ、ヘリオポリスから出航した彼らは敵であるクルーゼ隊を振り切る事に成功する。
待ち伏せて出口から狙い撃とうとしていると分かっているのであれば対処方法も自然と考え付く。ヘリオポリスで物資を持ちきれるだけ用意できたのも幸いだった。まるで火事場泥棒だが半壊しているヘリオポリスに物資があったところでジャンク屋や海賊に奪われるのは目に見えている。なら使える物は全部かき集めてアークエンジェルに乗せるべきだと判断した。

『まさかここまでとはな……ヘリオポリス内で仕留めきれなかった事と言い、敵艦やMSを過小評価し過ぎたか?』

その後のクルーゼ隊との戦闘も予定調和だ。水先案内人としてメビウス・ゼロに乗ったムウが先行し、後に続く様にアークエンジェルが出る。
その際、ストライクはランチャーパックを装備し、アークエンジェルと直接エネルギーを接続させることで固定砲台として使った。
いくらコーディネーターといってもキラは兵士ではなく、直接戦闘を行うよりも単純な攻撃をさせた方が役に立つと判断したのだ。その上で艦の死角となる部分にはゲルググが防衛に回る事で被害を抑えつつ一度はナスカ級を振り切った。

「全速前進だ!」

全速で戦域から離脱しようとしたアークエンジェルと待ち伏せの為に待機し
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