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ゲルググSEED DESTINY
IF ゲルググSEED
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イロットの両名がコーディネーターという事もあってか反対意見も出たりしたものの、そもそも現状を突破しなくてはならないので意見としてそれが通る事はなかった。

『キラ、お前が何で地球軍の味方をしているんだ!』

『君こそ、何でザフトなんかに!』

イージスとストライクが相対しているのを利用してクラウはゲルググでジンの相手をする。クラウ自身としては民間人であるキラが戦いに参加する事に反対なのだが、自身の立場では言えるはずもない。

「イージスはストライクを鹵獲する気か……パイロットが史実通りアスラン・ザラなら当然の動きか」

『生意気なんだよ!ナチュラルがMSなどォ!』

よそ見をしているとクラウのゲルググに向かってミゲルのジンがバルルス改を構えて放つ。しかし、その攻撃をクラウはアークエンジェルに乗り込む際に回収したシールドで呆気なく防いだ。

『なにぃ!?』

「このまま落ちろ!」

『ミゲルゥ!!』

ゲルググのビームナギナタによってミゲルのジンがコックピットを切り裂かれる。ザフトはともかくオーブの人間であるクラウからしてみれば下手に銃火器を放ってこれ以上ヘリオポリスを傷つけることなどしたくはない。
結果、ナギナタによる接近戦でしか攻撃しようがないのだが、向こうが重いビーム砲を背負っていたことで容易く懐に潜り込んで攻撃することが出来た。

「撤退したか……」

そうして無事とは言い難いものの、ヘリオポリスが完全に崩壊することもなく戦闘が終了する。彼らは一度アークエンジェルに帰還し、これからどうするかを話し合う。

「敵さんはわざとこのヘリオポリスを崩壊させずに撤退したんじゃないのか?」

「わざとだと?当然だろう。此処は中立コロニーだ。それを破壊することなど――――」

ムウの発言にナタルは当然の行動だと言うが彼はラウ・ル・クルーゼがそんな甘い男だとは思えずにいた。

「奴にしてみれば中立コロニーなんて言葉は連合がMSをこうやって開発していた時点であってない様なものさ。ヘリオポリスが崩壊しても、しなかったとしてもあいつにとって状況は有利になると判断してるはずだ」

「崩壊しなければ出口が限られてくるわけだからね、そこを狙い撃ちに出来る。最初はコロニーごと艦を潰そうとか考えていたんだろうけど、予想以上に固くて逆に崩壊したりしたらデブリに紛れて逃げられると判断したんじゃないかな?」

ムウがラウ・ル・クルーゼの性格から取るであろう動きを考察し、クラウはそこから現在の状況を推測する。

「あの、僕達はこれからどうすれば……」

艦橋に集まった彼らが今後について話しあっていると、ふとキラが声を掛けてくる。自分たちはヘリオポリスの人間であって巻き込まれた側の人間だとそう訴えたのだ。キラだけ
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