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ゲルググSEED DESTINY
IF ゲルググSEED
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た雨と嵐のような天候にも曝され、ジャスティスは苦戦を強いられていた。

「グッ、このままじゃあ落とされる!?」

もしそうなってジャスティスのエンジン部が残ってしまえば確実に連合は核を使う。それを許すわけにはいかない。血のバレンタインの悲劇を繰り返させるわけにはいかない。最悪の場合、自爆させてでも――――

「しまっ――――!?」

だが、アスランの覚悟などとは関係なしに攻撃が飛び交う。ジャスティスは十字砲火に曝され、リフターを破壊され、海へと沈んでいった。
連合の部隊は敵をすぐさま捕らえろと指示を出す。しかし、ジャスティスは見つかることなく、オセアニアに近いこの海域に留まるのは危険だということになり、彼らは仕方なく撤退する。結局連合は部隊を消耗させ、敵のエースを一機落とすという成果のみに終わってしまった。

そのアスランの乗っていたジャスティスを回収したのはオーブの水中用MSであるアッガイだった。嵐による天候によってディープフォビドゥンやフォビドゥンブルーに見つかることなく回収して脱出したのだ。オセアニアとオーブに近い地域だったからこそ出来たことだろう。もしこれが太平洋のど真ん中だったりしたのであれば、連合部隊が居座ったまま捜索して見つかっていたことだろう。

「――――ラン、アスラン!」

「うっ、ここは……」

アスランが目を覚ましていた場所はオーブだった。回収されてから彼はすぐさま病院に運ばれ、その話を聞いたキラが急いで駆け付けてきたのだ。
それからしばらくアスランはオーブに滞在した。ジャスティスの機密を守ろうと一時は起き上がってすぐに動こうとしたのだが、クラウがジャスティスには触れずに保管しているという話を聞き、療養していた。
無論、信じたわけではないが、今動いてもアスランにはどうしようもない。久しぶりに出会った親友となにも話さないわけにもいかなかった。

アスランとキラは共に話し合い、戦争をどうにかして終わらせることが出来ないのかを考える。今の連合とザフトは泥沼と化していた。地上では地中海や赤道直下で小競り合いが続き、宇宙でも月とプラントの中間部分で争いが続く。
被害は互いに大きくなる一方であり、ニュートロンジャマーの影響によるエネルギー不足は解決されていない。アスランはフェイスとして、また助けてもらった一人の人としてウズミ代表とも話し合ったりもする。
アスランは戦争を終わらせる為に自分がすべきことを考え、父であるパトリック・ザラを説得し、シーゲル・クラインと共に和平への道を探すことを考えた。

「ありがとうキラ。お前とあえて憑き物が落ちた気分だ」

キラとの和解もあっさりと出来た。元々キラが連合の艦であるアークエンジェルにいたのは成り行きだったのだ。それがなくなってお互いに話し合う機会があれ
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