雪のような儚さ、歩みを止めない強さ
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い速い。ちなみに千早ちゃん、貴音ちゃん、響ちゃん、真ちゃんが機材のセッティング。亜美真美ちゃんと美希ちゃんが椅子並べ。春香ちゃんと雪歩ちゃんは確か飲み物の用意だったかな?
「みんな、雪歩見なかった?」
春香ちゃんがひょこっと顔を出してくる。
「いいえ、見てませんよ?」
「もしかして、はぐれちゃったの?」
あずささんが聞くと春香ちゃんが頷く。
「参ったなぁ・・・何処行っちゃったんだろ」
私は切り終わった食材をボウルに入れてエプロンを外す。
「私の分は終わったから、私も手伝うよ」
「うん、ありがとう玲奈」
というわけで雪歩ちゃんを探してるんだけど・・・見つからない。青年団の人たちは何度も見かけたみたいだけど、雪歩ちゃんはすぐ逃げちゃったらしい。
「下手に動くと迷子になりそう・・・」
・・・その時、千早ちゃんがプロデューサーを連れて部屋に入っていった。
「?」
気になって中に入ると・・・亜美真美ちゃんと律子ちゃんもいた。
「な、なんでこれを持ってきたんだ」
「だって、赤いのって言うからきっとこれだ、って真美が・・・」
「亜美だってこれに決まってるって言ったじゃん・・・」
あ・・・あの衣装入れ・・・
「あ、あの・・・」
中を見るとレザー制のパンキッシュな服が入っていた。
「・・・ごめんなさい、プロデューサー。それ・・・私が悪いんです。私がよく確認せずに真美ちゃんにこれだって・・・」
「レナっち・・・」
・・・私のせいだ。どうしよう・・・
「わかったわかった。でも、こんな牧歌的な村で流石にこれは着れないよな・・・」
「・・・ごめんなさい」
「・・・もう、何もかもダメね」
「う・・・」
千早ちゃんの言葉で私は泣きそうになってしまう。
「千早!・・・玲奈、みんなを呼んできてくれないかしら?」
「・・・うん」
律子ちゃんに言われて私はみんなを集める。
「・・・えー、というわけで、今回のステージですが、今着てる服で出てもらいます」
『・・・』
「・・・じゃあこの後リハするからな!自分たちの出番はちゃんと確認しておくように!」
プロデューサーが場を明るくしようとするが・・・
『・・・はーい』
「テンション低っ・・・ほ、ほら元気出して行くぞ!」
『・・・はーい!』
そして私は裏方で台本を確認する。
「玲奈」
「あ・・・伊織ちゃん」
「アンタもなんですって?衣装間違えたの」
「う・・・うん」
伊織ちゃんが私の目を見る。
「分かってるわよね?失敗は・・・」
「・・・成功で挽回しろ?」
「そう
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