第四話
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う。
「何言ってるのよ? だいたいここは私の家よ? どこで聞かれるかもわからないのにそんな事をしゃべるからいけないのよ。居候」
「うるせえ! 聞いてんのが悪いんだよこのくそニート!」
ニートと言われた輝夜もついに頭に血が上ったらしく、しばらく口げんかが続けられた。
「ああ分かったわ! こうなったらきちんと決着付けようじゃないの!」
「望むところだ!」
一連のやり取りを終えた後、妹紅と輝夜は決着をつけに竹林へと向かっていった。そんな二人を俊司はただ苦笑いをしながら見送るしかなかった。
「まるで子供みたいだな……でも、妹紅にとっては今が一番充実してるんだろうな」
「そうだね」
「えっ?」
急に俊司の背後から少女の声が聞こえてくる。すぐさま後ろを振り向いてみるが、そこには少女の姿など見受けられなかった。
「なんだ……ん?」
ふと視線を下ろすと、さっきまで妹紅が座っていたところには、古くなった大切な髪飾りが置かれたままになっていた。俊司はそれを拾い上げじっと見つめると、何を思ったのか笑みをこぼしていた。
「まさか……いや、ありえるかもな。さて……あとで届けるとするか」
俊司は髪飾りをポケットに入れると、妹紅たちを探しに竹林へと向かう。そんな彼の背後には、水色の着物を着た少女が笑みを浮かべたままうっすらと立っていた。
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