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魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜
As 10 「パートナー」
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負えるものではありません」
「ん? ……えっと……今回の事件に関わってるのは俺ひとりじゃないと思うけど?」
「やれやれ、まだ完全に頭が回っていないようですね。私が言っているのは、あなたが密かにやっていたほうのことです」
「な、何を……」
「惚けても無駄ですよ。ここ最近のショウはおかしかったですからね。それにあなたを助ける際に、あの騎士とも顔を合わせました。あの方の表情から繋がりがあったようですし、あなたの人間関係などから推測すればおのずと答えは導き出されますよ」

 淡々と紡がれた言葉に、全身の血の気がなくなっていく気がした。
 ここ最近の行動の違和感はまだいい。自分でもこれまでの日常と違う行動をしていたことは分かっているのだから。それに俺の人間関係も……
 激しく動揺してしまっていたが、ふと湧いた疑問に意識は傾く。
 シュテルは現場に赴いたことはないし、俺は彼女がデバイスを所持しているところも見たことがない。そもそも彼女は、今回の事件に興味を持った様子もなかったはずだ。
 疑問が深まる中、視線をシュテルの顔からずらした瞬間にあることに気が付いた。彼女の首に何か掛かっている。こちらの視線に気が付いた彼女は、声を発しながら衣服から取り出してくれた。それはレイジングハートに酷似した紫色の球体。疑いようもなくデバイスだ。

「……魔導師だったのか?」
「ええ……誤解がないように言っておきますが、別に黙っていたわけではありませんよ。あなたと出会ってからここ最近に至るまで、私はこの子を持っていませんでしたから」

 嘘をついているようには見えないが、はいそうですかと納得できることでもない。詳しく聞こうと質問を投げかけると、淡々とした口調で答えは返ってきた。
 シュテルは高町に匹敵、またはそれ以上の才能を持っているらしい。そのためデバイスマイスターの資格を取る前は、俺と同じようにデバイスのテストを行っていたそうだ。
 ただ俺とは違って、彼女が担当していたのは戦闘をメインとしたデバイスのマスター。戦闘訓練も俺よりも受けていたらしく、抜群の成績を買われて数多くの実戦にも行ったことがあるらしい。

「……よく技術者のほうに行けたな」
「そうですね……高町なのはやフェイト・テスタロッサが現れなかったならば、未だに魔導師として活動していたかもしれません。まあ遠からず技術者の方に移っていたでしょうが」
「天才は言うことが違うな……」
「……それだけですか?」
「いや、ほしがるなよ……」

 なぜこうもシュテルは場の空気を支配するのだろう。それもおかしな方向に。
 一般人ならば俺を追い詰めているはずだ。事件の首謀者であるシグナム達と繋がりを持っていたのだから。
 シュテルにはこれまでに高町のような天然っぽさを感じたことがあった。し
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