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とある物語の傍観者だった者
3話:日常風景
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まだやで!!」

「まだもクソもあるか!!」

「頼む、カミやん!! 半分でいいから卑しいボクめに恵んでくれへんか!!」

「嫌だよ!!」

 結局言いたかったのはこれだった。

 それで、そっから始まる焼きそばパンを巡った争奪戦が始まったり、くだらないことで10分は経過したり。

 教室内でいい迷惑だが、誰もこの2人に関わりたくないので皆距離を取ったり……

 そして、本当の不幸は起きる。

「何騒いでいるの貴様達!! 皆が迷惑そうにしているじゃない!!」

 クラスメイトでリーダーシップのある真面目系女子、吹寄制理が教室に戻ってきては二人に駆け寄ってきた。

 それで運悪くも、馬鹿2人を止めようとして上条の手から焼きそばパンが落ちた。彼女の足元に。

「あぁっ、ボクの焼きそばパンが!!」

「お前のじゃねぇだろ!! だがしかし三秒ルールですよ大丈夫ですよね!!」

 そう言って、上条は床に落ちた食べ物でも三秒以内ならセーフと言い聞かせてパンをしゃがんで拾おうとして……

「「「あっ」」」

 ぐちゃりと嫌な音がした。

 自分の焼きそばパンが殉職なされた。だけならまだしも、起き上がろうとして、

「「あっ……」」

 ツンツン頭が女子のスカートに引っ掛かり中が見れたり、薄い水色だったり……

「上条、貴様はそんなに女子のパンツが大好物か??」

「……やっぱり不幸じゃねぇか」

「私が不幸よバカ!!」

「あだっ、不幸だぁぁあああああ!!」

 一発目の鉄建が上条の頭上に落ちた。

 そっから吹寄無双が起きては、2人に鉄拳制裁が下され、ちょうどチャイムが鳴ったり、後にオレこと近簿一二三や土御門元春が教室に戻ってきては吹寄に八つ当たりされたという悲劇のエピソードだった。






 そして、放課後。

「近簿一二三、手を抜くな! 上条当麻、欠伸をする暇があったら真面目にやれ!!」

「「うへぇ……」」

 教室で騒動を起こしたオレ達は連帯責任の罰を負わされ、使われていない教室の掃除をさせられると運命にあった。

 ただ、この場に土御門元春はともかく、騒動の元凶である青髪の馬鹿がいない。

 故に、吹寄おっぱいちゃんはもの凄く荒れていた。

「はぁ、不幸だ……」

「「……」」

 吹寄がキレる理由、オレもわかるよ。

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