アーチャーからの問い
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かりは死んでもどうしようもないな。
「遠坂はどこでも変わらないんだな……」
他愛もない日常のようで、思わず和むが、現実逃避はここまでにして、この状況をどうしよう?今だに無言で俺たちを睨んでいる遠坂だったが、ようやく口を開いた。
「それで、貴方…………え〜と………」
あっ、そっか………………この遠坂は俺とは初対面だから、名前とか知らないんだ。
「俺の名前は、衛宮士郎。よろしく」
今更ながらだが、自己紹介をしておくことにした。
「それじゃあ、衛宮くんって呼ぶことのことにするわ。衛宮くん…………単刀直入に聞くけど、貴方、私のサーヴァントと知り合いなの?」
「いや、まあ、一応……………」
ただの知り合いじゃなく、殺された相手であり、再度殺されそうになった相手でもあり、一緒に戦った協力者であったり、恩人でもあるからな。
「………………まさかと思うけど、ランサーの真名とかも………」
「悪いな。この坊主に俺のことほとんどばれちまってる。しかも……………」
俺の代わりに答えるランサー。言葉を一回区切り、視線はアーチャーのほうに移す。
「こっちの野郎には、一回俺の槍を止められちまったしな」
ランサーのセリフに殺気がこもっている。恐らくキャスターを倒すための共同戦線の時のことを思い出したんだろう。詳しくは知らないが、余程、悔しかったんだな。
「あんたの槍が止められた?それって……………」
「そろそろいいだろうか?」
アーチャーが突然立ち上がった。
先ほどとは違い、その表情は真剣そのもの。
「な、何よ」
「我々は敵同士。これ以上の馴れ合いは無用。失礼させてもらう。行くぞ、衛宮士郎」
「なっ!?」
冷たく遠坂に言い放つと、実体化をとき、屋上を去っていった。俺も立ち上がると、慌ててアーチャーの後を追いかける。
「ちょ、ちょっと!まだ、話は…………」
「悪い、遠坂!また、時間がある時に。ランサーもまたな」
「おう。また今度な」
別れの挨拶を済ますと、屋上をあとにした。
「もおおおおおおおっ!!何なのよ!!今度あったら、ただじゃおかないわよ!!」
後ろで、何か恐ろしいことが聞こえたが無視した。だけど、次遠坂にあったら、殺されないように気をつけたほうがいいな。屋上から階段を下り、三階に降りるとアーチャーは、腕を組み壁にもたれていた。待っていてくれたのか?珍しい。
「突然どうしたんだ?」
駆け寄って質問してみると、アーチャーは口を開く。
「……………………………突然も何も.彼女は敵だ。情がうつらんためにこうしたに決まっているだろ。それぐらいもわからんのか?たわけが。だから、貴様は未熟者なのだ」
いつもと違い
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