暁 〜小説投稿サイト〜
天使舞う、この世界
NO.3 冥界に来ちまったぜ
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「・・・・・・『無限の龍神《ウロボロス・ドラゴン》』?」

「ええ。正真正銘『無限の龍神《ウロボロス・ドラゴン》』よ」

「・・・・・・はふぅ」

あ、気絶しやがった!軟弱なやつだな!俺は気絶しなかったぞ!

「レイナーレ、黒歌、なんで気絶した?」

「ショックが強かっただけよ。現実を受け止めれば大丈夫よ」

「そうなの?」

「ええ。起きるまでに本でも読む?」

「(コク)ん」

俺は数少ない荷物の中から広辞苑を取り出す。オーフィスにはこれを読ませるのがいい。

俺は『絶滅天使(メタトロン)』と『滅光刃(クラウソラス)』のトレーニングでもしますか。
俺は霊装を顕現させた。


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「う・・・うぅん・・・」

お、黒歌が起きた。俺は霊装を解除する。流石にいつまでも着れるほど俺の精神力は強くない。
ウェディングドレス+天使だぜ?心が折れそうだぜ。まあ、八舞姉妹の拘束具よりかはましだけど。

「う?うあ・・・・・・にゃあぁぁぁぁ!!」

起きていきなり悲鳴をあげないで。

「あら、起きたわね。現実を受け止める覚悟はできたかしら?」

「にゃあぁぁぁぁ!龍神がいるぅぅぅ!絶対死んじゃうにゃあぁぁぁぁ!」

・・・・・・混乱するにもほどがあるやろ。

「あのね、黒歌」

「ごめんね、白音、お姉ちゃん、ここまでみたいにゃ」

なに生存フラグ立ててるんだよ。そういうこと言うやつに限って生きるんだよな。

「ビンタされて現実を受け止めるか『滅光刃(クラウソラス)』の錆になるか選びなさい」

「現実逃避はやめるからどっちもやらないでほしいにゃ」

よろしい。現実を見れば前に進めるぜ。

「さて、自己紹介が終わったところで、これからの目的を考えましょうか」

都道府県巡りも終わったし、そろそろ駒王(くおう)町に行こうかな?

「・・・・・・具体的な目的もなく旅しているのかにゃ?」

「あえて言うなら人間を見守ろう?」

「保護団体!?」

「我は美味しいものが食べたい」

「グルメ!?」

「あなたは?」

「私は・・・ッ!」

突然口を閉ざした黒歌。コイツはまあ、シスコンでええやろ。
てなわけで、駒王(くおう)町にいくことにします。



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