暁 〜小説投稿サイト〜
天使舞う、この世界
NO.3 冥界に来ちまったぜ
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生きている存在はいなかった。黒歌は逃げたらしい。ガッデム。
一先ず安心だな。ふぅ。全くオーフィスめ。

「ん。レイナーレ、ちゃんと勝った」

・・・・・・この駄蛇?駄龍か?全く、死にかけたじゃないか。
ふと、オーフィスを見てみると、右手に黒歌を掴んでいた。・・・・・・、

「グッジョブ」

親指を立てたグッドのサインを出す。オーフィスもグッドのサインで返す。いい仕事しやがるぜ。


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悪魔の領域で派手に暴れてしまったので、一旦人間界に戻ってきて、人目につかない山奥の森に身を潜めた。
勿論、黒歌を逃がさないように連れてきた。
俺は休憩ついでに『絶滅天使(メタトロン)』の光の制御をしている。制御だけならあんまり消耗しない。

「・・・・・・で、私をどうする気にゃ?」

各々が休んでいる時に、黒歌が切り出した。

「・・・・・・ペット?」

「ちょっと待つにゃ!今の一言で激しく身の危険を感じたにゃ!」

「語尾のにゃって萌えるよね」

一番最初のはオーフィスだ。

「それよりも、私を囮にしたことにたいしてなにかないのかしら?」

「ん〜?知らないにゃ」

「あらそう。『絶滅天(メタトロ)ーー」

「ごめんなさい。まことに申し訳ありませんでした」

よろしい。お姉さんは素直な子が好きですよ。脅迫?いえいえ、教育的指導ですよ。

「まずは自己紹介を始めましょう。お互いに知らないのだから」

「はあ、わかったにゃ。私は黒歌。猫又にゃ」

「黒歌、猫又(ペット)ね」

「なんか今読み方違わなかったかにゃ?」

はっはっは。まさか。

「次は私ね。私はレイナーレ。ただの下級天使よ」

「嘘にゃ!」

えぇぇぇぇ〜。言ったそばから否定されちゃったよ。

「下級天使が上級悪魔を倒せるわけないにゃ!」

「・・・・・・あれって上級悪魔だったの?」

ほとんど『光剣(カドゥール)』で消滅してたけど?結構弱かったよ?

「そうにゃ。最近上級ににゃったばかりだったけど、上級悪魔にゃ」

「世の中はわからないことが多いわね・・・・・・」

周りが強すぎるとこうなるのか?

「じゃあ次にそっちのロリッ娘にゃ」

「我?」

「そうにゃ」

呼んでますよ、オーフィスさん。

「我、オーフィス」

「・・・・・・・・・にゃ?・・・疲れてるのかにゃ?今あり得ない名前が聞こえた気がしたにゃ」

「現実を受け止めなさい」

現実逃避したいのはわかるけどさ。

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